<かもフレージュ>

pressココロ上




 ブックオフで糸井重里氏編集の「言いまつがい」を読んでいましたら、なんかわかんないけどツボはまり笑いがこみ上げてきてそれが強くなってきて参りました。周りの人から見たらニヤニヤしている中年の変なオジサンと見えたかもしれません。どうしても治まらないので急いでブックオフを出て思いっきり声を出して笑ったのでした。高校生の頃、電車の中でサザエさんを読んでたらやはりツボにはまりそれでも周りに人がたくさんいたので笑うのを必死になって我慢したことを思い出しました。あのときは苦しかった…。
 「笑い」って我慢しようとすればするほどおかしさが増しますよね。皆さんも経験ありません?
 それでは今週のお題…。
<かもフラージュ>
 先週、先々週の週刊ダイヤモンド山崎元氏のコラムは共感を覚えること大でした。特に先週は「皆さんは保険に入りすぎている」というテーマで一般の人があまり意識していない健康保険から支払われる休業補償や遺族年金について紹介していました。先々週のテーマ「マーケティング」とも関連しています。
 民間の保険会社にしてみますと公的保険からかなりの補償を受けられるということはあまり強調したくないものです。公的保険から補償を受けられると思うとそれだけ民間の保険に入る意義を感じなくなるからです。民間会社としては売上げを上げることが至上命題ですからそれでは困ります。ですからどうしても病気やケガなどでかかる費用の大きさを強調し保険金額を上げることを考えます。そこにはお客様の立場に立った考えでなくいかにして会社が利益を上げるかといった会社の立場に偏った考えが占めています。
 先々週のコラムを読んでいましたらモノやサービスの価格というものについて考えさせられました。今までに書いてきましたように基本的に私は企業の味方です。ですので価格は高く設定することができるならそれに越したことはないと考えています。それだけ利益が増えるからです。
 最近テレビでジェネリック薬品のコマーシャルが流れますが、これさえもジェネリック薬品があまりに普及するなら企業が新薬の開発に挑戦する意欲を失ってしまうのではないかと心配さえしています。価格を高く設定するためには工夫が必要です。なんの工夫もせずに高く設定することは不可能です。しかし工夫が行き過ぎるとダーティな臭いを感じてしまいます。犯罪ではなくともダーティな印象は喜ばしいことではありません。ダーティ…そう、行き過ぎた工夫を「策略」と言いましょうか…。
 らーめん店時代、一杯の価格をいくらにするか悩んだことがあります。そのときに読んだ経営書によくでてきた言葉が「値ごろ感」です。抽象的な表現ですが、つまりお客様が納得できる価格ということです。そしてこの「値ごろ感」は「策略」することによって高くすることも可能です。
 私の個人的な感想ではテレビから流れる信託銀行などの金融関連のコマーシャルに策略を感じています。金融商品を買うときは良い点ばかりでなく悪い点についてもしっかりと調べることが必要です。決してイメージに流されることがあってはいけません。
 そう。「策略」とはイメージを作り上げることです。本来の価値より高く感じさせることです。カムフラージュとも言えます。それに成功したならば価格は高く設定することができます。カムフラージュに目を奪われ本来の価値を見誤ることがないようにくれぐれも気をつけましょう。企業はカムフラージュに心を乗せられノコノコやってくるお客様を手ぐすねをひいて待っています。そのために様々なカムフラージュを施します。その中から効果のあったカムフラージュを<かもフレージュ>と命名しています。きっと…。
 そう言えば…、
 結婚して一年過ぎた頃に気がついたんですけど、僕の嫁さんは化粧がうまい人だった…。
 じゃ、また。




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