<裏技>

pressココロ上




これまでに何回書いてきたことでしょう。「1年が過ぎるのは本当に早いです」です。本日から師走です。たぶん、12月もあっという間に過ぎるはずです。

僕がここ数年で一番覚えている12月の出来事と言いますと、3年前に交通違反で切符を切られたことです。それまで7~8年交通違反とは無縁でしたので、それはそれはショックでした。しかも、ほぼ毎日走っている道でしたので、余計にショックでした。

毎日走行している通りではありましたが、いつもと違っていたことがあります。それは、走行する方向が正反対だったことです。いつもは北向きに走行していたのですが、その日はちょっとした用事があり、たまたま南向きに走行していました。僕が違反をした場所は、警察官が立っている姿をよく見かける場所で、取り締まりをすることで知られている場所でした。それだけに悔しさが増幅されます。

僕は「一時停止違反」で切符を切られたのですが、その交差点は少し複雑な6差路になっています。つまり標識がたくさん設置されている交差点ということになります。僕は普段から、取り締まりをする警察官の姿を見かけていましたが、どの標識に対して取り締まりをしているかをわかっていませんでした。捕まった理由は、結局はそれに尽きます。

もし、取り締まりの対象にしている標識をわかっていたなら、そのような失敗はしなかったはずです。それが悔やまれてなりません。3年前のことですが、12月になりますと、この交通違反を思い出します。

交通違反が悔しいのは、運転免許の点数が減ることや反則金の支払いが発生することももちろんですが、それ以外に自動車保険の保険料の割引がなくなることもあります。僕はいわゆる無事故無違反者に与えられるゴールド免許だったのですが、自動車保険にはゴールド免許割引(10%)というものがあります。交通違反をしたことでゴールド免許の資格がなくなり、それはつまり割引も受けられないことを意味します。

「ゴールド免許」という制度について簡単にします。運転免許には「グリーン」「ブルー」「ゴールド」の3色があるのですが、順番に「初心者」「違反運転者」「優良運転者」という意味があります。一度でも駐車違反やスピード違反など交通違反をしてしまいますと「ブルー免許」になります。ですから、「ブルー免許」取得者が最も多いはずです。

それに対して「ゴールド免許(優良運転者)」は無事故無違反のドライバーに与えられます。ここから先は引用させていただきます。

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ゴールド免許(優良運転者)の条件は、継続して免許を5年以上保有し、違反や怪我のある事故を起こしていないことですので、もし過去5年間に違反や怪我のある事故を起こした場合、一般運転者もしくは違反運転者となり、免許の色はブルーになります。

ただし、軽微な違反をしたからと言って、すぐに免許証の色がゴールドからブルーに変わるわけではありません。有効期間は5年間あるので、仮にゴールド免許になってすぐに軽微な違反をしたとしても、残りの5年弱はゴールド免許を保有し続けることができます。

=======https://www.goo-net.com/magazine/108802.html

このように「ブルー免許」は有効期間が3年ですが、「ゴールド免許」は5年という特典があります。ちなみに、「講習時間も短い」という特典があります。つまり、免許更新の手続きの時間がとても短くて済むのです。

少しややこしくなりますが、ここから先は運転免許の話ではなく自動車保険(任意)のお話になります。

僕は十数年前まで保険代理店を営んでいました。ですので、自動車保険は当時から親しくしていました代理店さんにお願いしています。僕は自動車保険は長期契約(3年)をしているのですが、今年はちょうど更新年に当たりました。長期契約には割引がありますので、1年ごとの契約よりも保険料が安くなるというメリットがあります。

さて、僕の運転免許の更新月は8月なのですが、自動車保険の更新月は9月でした。この順番で行きますと、自動車保険の更新のときは、すでに運転免許の更新が終わっていますので「ゴールド免許」から「ブルー免許」になっていることになります。僕は、これが残念でなりませんでした。この順番が反対であったなら、僕はあと3年間「ゴールド免許」割引を受けることができるのです。

なんとか方法はないものかと、いろいろと考えてみました。例えば、「自動車保険を早めに更新する」方法も調べてみましたが、「早め」に更新しても、契約満期日の時点の免許の色で判断されるようでした。当然といえば当然ですので、あきらめるしかないと思っていました。

ところが、担当の代理店さんから思いも寄らない裏技を教えてもらいました。

僕は、その代理店さんにはほかの保険もお願いしているのですが、たまたま7月に火災保険の契約があり、そのときに世間話の中で自動車保険の「ゴールド免許」割引が受けられなくなる話をしていました。

すると、8月になり連絡があり、自動車保険を「ゴールド免許」であと3年間契約する方法を伝授してもらいました。

それは「8月の運転免許更新前に、自動車保険を一度解約して再契約をする」方法でした。自動車保険には等級制度というものがあり、等級が上がるごとに保険料が安くなるシステムになっています。僕は最高の20等級ですが、解約をして再契約をしても等級に変動はないそうです。

なんという裏技でしょう。保険業界から離れて十数年経っていますので、保険の知識も情報もかなり少なくなっていましたので、思いもつかなかった方法でした。持つべきものは「親切な代理店」です。

「割引率10%」は一見するとあまり大きくない数字ですが、3年間も適用されるとなりますと、保険料の支払いがかなり少なくなります。代理店さんに感謝、感謝です。

今の時代は、いろいろなモノやサービスをネットで購入することができます。ネットで購入するメリットはなんと言っても価格が安くなっていることです。その理由は、販売する人員を介さないからですが、人件費を抑えることで低価格を実現しています。

ですが、ネットで購入することにはデメリットもあります。それは、自分がある程度の知識や情報を持っていなければ「得をする情報や特典」などを享受できないことです。自動車保険の契約に際する僕のケースはまさにそれでした。僕の場合は親切な代理店さんがアドバイスをくれましたの助かりましたが、アドバイスがなかったなら裏技を知らないまま高い保険料で契約をするところでした。

しかし、もしAIが本当に進歩して役に立つようになったなら、そのデメリットも解消されるかもしれません。デジタルの世界にはプロファイルという言葉がありますが、自分のプロファイルをAIがすべて知っていたなら、最適な情報を与えてくれるはずです。

最適とは、言葉を変えるなら効率的といえるかもしれません。無駄をなくした最も費用のかからない方法です。こうした社会は、まさに僕が子供の頃に見ていた漫画の世界です。

先日のニュースで、中国では顔認証システムが導入されていることが報じられていました。中国の方たちは大して反発をしていないようですが、このシステムは一つ間違えますと「管理社会」どころではなく国家による「監視社会」を可能にするシステムです。

題名も忘れましたが、学生時代に読んでいたSF漫画に人間が「なにか」に支配されている社会を描いたものがありました。主人公がその「なにか」を追い詰めていく漫画でしたが、その最終場面に登場した「なにか」が「パソコン」だったのを思い出しました。

効率的に世の中を動かしていくことは、最適な答えの世界に人間を向かわせることで、そのためにはAIはとても有用です。ですが、効率的な世の中が人間にとって幸せかは、また別問題です。

人間にあるけど、AIにはないもの。

それは「人間性」です。これが本当の「裏技」です。

じゃ、また。




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