<ニューストピックス>

pressココロ上




普段何気なく使っているスマホですが、ニュースなど世の中の出来事を知るにはとても便利なツールです。僕は基本的に「Yahooアプリ」を利用していますが、「Yahooアプリ」にはいろいろなカテゴリーごとに分類されたニュースが表示されています。

これら表示されるニュースを「ヤフートピックス」通称「ヤフトピ」と言うようですが、いろいろなメディアから報じられるニュースの中からヤフーの編集の方が「価値ある」と認めたものが、「ヤフトピ」として表示されます。ネット記事によりますと、1日に約4,000件も報じられる各メディアのニュースから選択するのですから大変な業務です。

以前、その業務を担当している方が書いた本を読んだことがありますが、その方は大手新聞会社で編集をしていた方でした。政治、経済、社会といった膨大な情報の中から有意義と思える情報を選択するのですから、並外れた知識と判断力が必要なはずです。大手新聞社で経験している人でなければできない芸当です。

「ヤフトピ」に表示されることはとても大きな意味があります。それは高額な広告料を払って宣伝することもなく、自動的に多くの人の目に触れることになるからです。言い方を変えるなら、アプリが勝手に広告宣伝をしてくれるのですから、これほどコスパがよい告知・宣伝方法はありません。

ヤフーのトップページには「ヤフトピ」のほかにもオリジナルの記事があります。ヤフーと契約したジャーナリストやブロガーの方が書いた記事が投稿されるのですが、先日その投稿に関して投稿者とヤフー編集部の間で対立が起きていることが報じられました。どちらが正しいのかわかりかねますが、投稿者から「最近のヤフトピ」についてが指摘されていたクレームの内容が気になりました。

そのクレームを簡単に言ってしまいますと、「最近のヤフトピの選び方が公平ではない」ということです。ほかのサイトやメディアを見ているときに、「ヤフトピ」のネタ元だったとわかることがたまにありますが、「選び方の公平さ」までは判断がつきません。

しかし、幾つかのメディアやサイトを見ていますと、共有されているニュースはあります。つまり、共有されているニュースは公平に選ばれているということになりそうです。「共有される」ということは、それだけ重要度が高いことを示していることでもあります。ですから、「公平感のなさ」を感じるのは、特定のメディアやサイトだけで報じられているニュースということになります。

僕はパソコンでもヤフーのトップページを見ますが、新しいタブを開いたとき表示されるサイトは「microsoft」のトップページです。ブラウザーを「microsoft edge」にしているからですが、設定を「ヤフー」に変更することもできますが、敢えてそのままにしています。理由は、情報の偏りを避けたいと思っているからです。

スマホでもパソコンでも「ヤフー」では、情報取得の面において多様性が欠けていることになり、あまりよいことではありません。いろいろな視点で選ばれたニュースに接するのが正しい情報の取得方法です。しかし、正直なところ「microsoft」のトップページのニュースの選択について問題を感じています。

冒頭、「ヤフトピのニュースの選び方に公平さが欠けている」というクレームを紹介しましたが、このクレームを読んだときに、「microsoft」のトップページを思い出しました。そのページを見ていただくとわかるのですが、そのページで紹介されているニュースのネタ元がスポーツ記事であることが多いのです。

僕が学生時代、スポーツ新聞の見出しは「極端で過激で一般大衆の関心を集めやすい文字が並んでいる」といのが読者との暗黙の了解だったように思います。俗な言い方をするなら、一般の新聞の報道は信頼できるが、スポーツ新聞の報道は信頼性よりもスキャンダラス性を重要視する、という考え方です。

僕の記憶では、北野武さんことビートたけしさんなどはそのスポーツ新聞の見出しを笑いのネタにしていたように思います。笑いのネタになるほどスキャンダラスな内容がスポーツ新聞の真骨頂とさえ思っていました。そして、読者の人たちもそのことを承知の上でスポーツ新聞を読んでいたように思います。

そのスポーツ新聞の見出しが、ネットのニューストピックスの中に紛れ込んでいます。見ようによっては、スポーツ新聞の見出しの中に一般のニュースが紛れ込んでいるとも思えます。「microsoft」のトップページはまさにそのようなページになっています。

では、なぜそのようなページを作っているのかといいますと、「ビューの数」を増やしたいからです。サイトの表示回数を増やしたいがために過激で刺激的な文字が躍る画面にしているのです。

以前読んだ記事には「ある大手の経済誌は、紙の媒体とネットの媒体ではトップページに表示される記事を分けている」と解説されていました。ネット媒体ではスキャンダラスな記事をある程度前面に出した構成にしているそうです。理由は、ニューストピックスと同様に「ビューの数」を増やしたいからです。

ネット上のいろいろなメディアが表示回数を増やしたいがために、刺激的で過激な記事を優先するようになっては、メディアの本分を見失うことになります。メディアの本来の役割は「事実を伝える」ことです。もちろんこのほかにもいろいろな役割はあるでしょうが、根本にあるのはなんといっても「事実を伝える」ことです。

大阪なおみさんが全仏オープンを棄権しましたが、昨年来オピニオンリーダー的な立場にいたことも影響しているように想像しています。そのような立場にいる人には様々な嫌がらせや誹謗中傷がなされるのも容易に想像できますが、「うつ」の発症もそれらに関係しているのではないでしょうか。

昔から他人を誹謗中傷するような落書きはありました。しかし、昔はそれらの落書きが世間に大っぴらに出ることはありませんでした。ですから、それらの誹謗中傷はあくまで「便所の落書き」に過ぎませんでした。ですが、SNSが発達した現在はその「便所の落書き」が世間に大っぴらに出せるようになってきています。

昨今はSNSがきっかけで命に係わる事件が発生する事件が起こることがありますが、原因の根本は「便所の落書き」に過ぎなかったものが表にでてきたことです。ネット上のメディアが裏付けをとることなくニュースを報じるなら、それは「便所の落書き」が表に出ることと同じです。いえ、メディアが報じるのですから「便所の落書き」以上の影響を与えります。

このような時代では、ニュースの受け手である私たち自身でニュースの信ぴょう性を確認する術を身につけることが大切です。トランプ氏が登場してから「フェイクニュース」という言葉が広まりましたが、フェイクニュースに踊らされることなく真実を見分ける能力が今後はさらに重要になってくる時代になってきます。

じゃ、また。







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