<マスコミは食わねど高楊枝>

pressココロ上




ゴールデンウイーク真っただ中ですが、僕は普段と変わらない生活を送っています。僕の仕事は請負ですので連休中とはいえ仕事は通常どおりですが、元々それほどタイトなスケジュールで仕事を請け負っていませんのでマイペースで仕事をこなしています。ただし、駐車場確保の関係で1日だけ日にちをずらしています。

基本的な僕の一週間のスケジュールは、半分は請負仕事をし、残りの半分をサイトの運営に充てています。ですので、請負仕事を1日ずらしますとサイト運営に少しばかり支障をきたすことになります。来週は更新できない記事がでるかもしれません。

今サイト運営で一番力を入れているのは「satoaki’s view」という動画作成です。以前から動画を作成したい気持ちがあったのですが、動画を作成するにはそれなりのソフトが必要です。しかし、そうしたソフトは高額なことが多くなかなか実現できないでいました。

パソコンといいますか、ITの最も大きな利点は「無料」で利用できるソフトがあることです。スマホは特に顕著で使い勝手のよいアプリが無料で使えることが多々あります。スマホほどではありませんが、パソコンでも無料で使えるソフトがたくさんあります。

例えば、マイクロソフトの「ワード」や「エクセル」などは有名ですが、価格が高いという難点があります。しかし、「ワード」や「エクセル」ほど高機能ではありませんが、一般の人が使うには十分な機能のソフトが無料でいろいろあります。

ですので、動画作成においても無料のソフトを探したのですが、なかなかよいソフトに出会えていませんでした。そんな中、ようやっと見つけたのが今使っています「AviUtl」というソフトです。僕のような素人では使いこなせないほどの機能を備えている優れた動画作成ソフトです。「無料」ですので仕方ないのですが、正式なマニュアルがないのが玉にきずです。しかし、ネット上に詳しく解説しているサイトがありますので、それらを活用しながらなんとか動画作成にいそしんでいます。

高機能であるだけに使うのは大変です。毎回苦労しながら作成しているのですが、せっかく作成した動画も、正直なところあまり視聴されてはいません。著名人でもないただのおっさんの動画ですので当然といえば当然ですが、なんとか視聴者を増やしたいと考えています。

僕の動画は若い人には“受けない”内容です。僕が動画を作成する動機は、ネットやテレビなどで報じられるニュースを見ていて感じるいろいろな思いを表現したいからです。そうした背景がありますので、動画の内容はいわゆる“堅い”ものになります。僕が心がけているテーマは「社会風刺」です。世の中で起きるいろいろなニュースを見ていて感じた歯がゆさとか苛立ち、ときには憤りなどを動画にしています。

以前、どこかのサイトで運営方針を「ネコより社会情勢」と掲げているのを目にしたことがあります。サイトビューを上げようとするなら「ネコの動画」を上げれば簡単だけど、“大衆受け”のための情報は発信したくはない、という趣旨のことを書いていました。

僕はこの考え方に共鳴しており、僕の動画も「ネコの動画」はもちろんですが、“大衆受け”することを狙った動画を作成するつもりは全くありません。自分の正直な気持ちや発想を発信することを信条にしています。そのような動画ですが、それでも視聴する人がひとりでも増えますと、とてもうれしい気持ちになります。

“大衆受け”を狙わないにしても、できるだけ多くの人に知ってもらいたいという思いはあります。そのためには宣伝といいますと大げさですが、知ってもらうための活動は重要です。情報発信の世界では、「知られて、なんぼ」です。僕が好きな起業人に吉藤オリィさんという方がいるのですが、その方は「知られていないなら、存在しないのと同じ」と話しています。

僕もほとんど知られていない自分の動画をできるだけ多くの知ってもらうべく動いています。その方法とは「ツイッター」なのですが、普段から利用している人からは「今さら」と言われそうです。僕はツイッターをはじめたのはかなり古いのですが、当初僕は「個人がつぶやくことに、どんな意味があるのか」と思っていました。ですので、かなり前に登録はしていましたが、全くと言っていいほど使っていませんでした。

ところが、たまたま本屋さんで見かけた「SNSの使い方を指南する」本を手に取りましたところ、「SNSは自分ブランドを作るために活用する」と書いてありました。僕流に勝手に理解するなら「SNSは広告宣伝ツール」となります。以来、ツイッターで自サイトの記事を毎日少しずつ投稿しているのですが、効果は今一つというのが実情です。

苦労して作成している動画もツイッターで宣伝しているのですが、ここにきてインプレッション数が少し上がってきました。インプレッション数は表示されただけの数字ですのであまり意味がないそうですが、それでも伸びている数字を見ますとやる気が上がります。

僕のような一般人のSNSに比べて著名人が発信するSNSは大きな価値があります。インフルエンサーという存在はすでに社会に根付いていますが、企業からしますと闇雲に広告を打つよりも販売対象となるフォロワーを持っているインフルエンサーに広告を依頼したほうが効果が高いそうです。テレビ離れが指摘されて久しいですが、それにつれて広告の手法も変わってきています。

先日、あるテレビ局の女子アナが「ステマ疑惑」を報じられました。「ステマ」とは「宣伝であると消費者にわからないように宣伝すること」ですが、有名人である女子アナが「自らが利用したお店を紹介したこと」が問題になりました。テレビ局側の見解では「ステマに当たらない」と発表していますが、今後の展開が気になります。

しかし、そもそも論になりますが、テレビ局が取材と称していろいろなお店などを紹介する番組はその番組自体が「ステマ」になる可能性があります。ラーメン業界においては、特にそうした例が多いように思います。僕の想像ではラーメン店は「ステマ」を狙っていますし、テレビ局側もそれをわかっていながら、製作費との兼ね合いとか視聴率の関係でラーメン業界を利用しています。このように近年のテレビ番組は、双方の思惑が一致して製作されることが多いですが、そうしたことが今のテレビ業界の凋落につながっているように思います。

今では新番組がはじまるときは、出演者が同系列のバラエティ番組に出演するのが常態化しています。そして、その際は堂々と番宣と宣言しています。対談番組などでもそうですが、最近はバラエティー番組のほとんどが広告・宣伝のための番組と化しているように思います。

テレビ局が自系列内の番組を宣伝する「ステマ」は、視聴者に直接的な被害を与えることはありません。ですが、特定企業の商品の「ステマ」になりそうな場合は問題です。先ほど、女子アナの「ステマ疑惑」を書きましたが、仮に「ステマ」だった場合は倫理的に大きな問題があります。

東日本大震災が起きるずっと前、原子力関連の組織が「対談を装った感じで、原子力の効用を訴える」広告を新聞に掲載したことがあります。その際は多くの批判が起き、謝罪に追い込まれました。そのときは、「広告」と「記事」を明確に分けることの重要性が指摘されましたが、最近のテレビやラジオを見聞きしていますと、その境界線が以前にも増して曖昧になってきているように思います。

「武士は食わねど高楊枝」とは「貧しい環境であったとしても、表にはそれを出さずに気品高く生きていくべきである」という武士の美徳を言い表した言葉です。近年、マスコミも業績の悪化により少しでも収入を上げようと広告主に迎合する姿勢が見て取れます。しかし、マスコミは第四の権力とまで言われるほど社会的力を持っています。そうしたことを踏まえるなら、マスコミには一般の企業よりもさらに大きな社会的責任というものがあってしかるべきです。

三宅さんや軽部さんにはそうした気持ちで番組に臨んでほしいと思っています。

もし、僕が著名人なら「ステマ」だな。(^_-)-☆

じゃ、また。




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