<素直>

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 遅ればせながら「あけましておめでとうございます」です。今回が今年初めての文章での「ココロ」となります。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。
 さて、今回は今年第1回目ですので私自身の近況報告をお話ししたいと思います。
 読者の中にはお気づきの方もいらっしゃると思いますが、昨年12月に入ってからサイトの更新日が送れるようになっていました。基本的には毎週日曜更新ですので、それまでは必ず土曜深夜にアップしていました。しかしそれが思うように実行できなくなっていました。この遅れは私の近況と関係があります。
 実は、私は昨年12月よりまた飲食店の仕事に業種転換しました。今までは保険代理店でしたので週末に時間を作ることが容易でしたが、飲食店は土日も営業しますし、それよりなにより帰宅する時間が代理店時代よりかなり遅くなっています。このような事情で更新日が守れなくなってしまいました。申し訳ありません。
 先週も今年最初のアップを完了できたのが月曜にずれこんでしまいました。なんとか必死に頑張って日曜の間にと思ったのですが無理でした。しかし翌日、私にとってうれしいことがありました。それは訪問者数がいつもの10倍くらいあったことです。この数字は私に励みになりました。「私のサイトが更新されるのを待っている読者がある程度存在する証」と思えたからです。もしかしたらたまたまの偶然かもしれませんが、まぁ「よい方向に考える」ということで…、自分勝手に喜んでおります。
 除夜の鐘を聞きながら自分の仕事人生を振り返ってみました。副業は様々やりましたが、本業ではスーパー、タクシー、ラーメン店、保険代理店、そして現在また飲食店です。うーん、一貫性がないなぁ…。
 具体的に書かずに「飲食店」としているのは、私自身の仕事に影響があることとともに関係者にご迷惑をかけることを心配しているからです。読者の中には具体的に知りたい方もいらっしゃるでしょうが、お許しください。ただ一つ、ラーメン店との違いをお教えしたいと思います。私にとってはこの「違い」がとても重要だったのですが、それは「テイクアウト」であることです。ラーメン店のように店内で食べるのではなく「持ち帰る」業種です。現実問題として私の年令では「イートイン」の飲食店を始めるのはリスクが大きすぎます。それに、どうせやるなら「未知の世界を」という思いもあります。一度しかない人生ですからできるだけいろいろな体験をしたいじゃないですか…。
 話は変わりまして…、年末に印象に残ったテレビ番組について感想を書きたいと思います。
 日にちもチャンネルも忘れてしまいましたが、プロ野球界で「自由契約」になった選手を扱ったドキュメンタリー番組が深夜に放映されていました。見始めてから思い出したのですが、昨年も同じ内容の番組があったように記憶しています。
 今年登場した選手は元日ハムの坪井選手、元ソフトバンクの芝草選手などです。球団に解雇された選手は企業をリストラされた会社員と同じ立場です。いえ、会社員以上に厳しさを実感せざるを得ません。一事業主であるプロ野球選手は簡単に「クビ」を言い渡されてしまいます。
 20代から30代前半で好きで進んだ野球界と離れなければならない選手たち…。たぶん小さい頃から野球選手に憧れ、そして競争に勝ち続けてプロになれた人たちです。しかしその中でも一握りの人しか一流選手にはなれません。そしてその中の一握りしか現役を退いたあともプロ野球の世界に身を置くことはできません。それ以外の選手は違う業種につくしかありません。この現実は、ほとんどのプロ野球選手が敗者となることを意味します。私は敗者が大好きです。敗者は勝者が決して知ることができない気持ちを体験するからです。例えば…挫折感…。
 大切なのはその後の生き方です。敗者であることを素直に受け入れる気持ちになれるかどうかです。人間はややもすると勝者のときのプライドをいつまでも忘れることができません。しかしそれではせっかく敗者になれた意義がなくなってしまいます。敗者は敗者であることを素直に受け入れ認めて初めて真の敗者になりえます。せっかく敗者になったのですから真の敗者になりたいものです。真の敗者になってこそ次の道へ進むことができるというものです。
 …てなわけで、敗者の先輩としては今年も敗者の視点で「ココロ」を綴っていくつもりです。よろしく~。
 年末、あまり知らない街を妻と歩いていますと、マンションの建設現場を通りがかりました。建設中のマンションの隣を見ますと同じくらいの高さのマンションがすでに建っていました。そのマンションを見ますと大きな文字で「建設反対」といったのぼりや垂れ幕がありました。新しくマンションが建つことによってすでに建っているマンションが日当たりなど不利益を被るのでしょう。街中でよく見かける光景です。私は、「隣に住んでいる入居者は損した気分だろうなぁ」などと思いながらベランダを見上げました。ベランダには幾つか建設反対の文字が書いてあったのですが、その中の一つに私は思わず目が止まりました。そこには大きな文字でこう書いてあったのです。
「好評紛争中」
 怒るときもユーモアは必要ですよね。
 最後に…。
 今週のココロでは私の職歴を披露していますが、その最初に書いてあります「スーパー」は決して「スーパーマン」の略ではありません。
 じゃ、また。

紙.gifジャーック!




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