タコ 「久しぶり…」
イカ 「ホント、元気してた?」
タコ 「ええ、まぁ…。イカさんはどうしてました?」
イカ 「作者が早く僕たちを登場させないか、とじって待ってたよ」
タコ 「ハハハ…」
イカ 「ところで…憲法、どうよぉ」
タコ 「ええ? 憲法…、よくわかんないです」
イカ 「それはダメだよ。僕たち国民には大切な話なんだから」
タコ 「でも、僕は国民じゃなくて国タコだし…」
イカ 「そういう問題じゃなくて、憲法変わるかもしれないんだよ」
タコ 「へぇ。でも僕には関係ないし…」
イカ 「そういう考えがよくないんだよね」
タコ 「でも、なにが問題なのかよくわかんないし…」
イカ 「あのね、憲法は大事なんだよ。憲法が僕たちを守ってくれるんだから」
タコ 「でも、憲法に『守ってもらった』って実感したことないし」
イカ 「そりゃ、そうでしょ。だって憲法は国家を縛るものだから」
タコ 「ええ? 憲法が国を縛るの?」
イカ 「そうだよ。国家が勝手なことをしないようにタガをはめてるんだ」
タコ 「国民が憲法に縛られてるのかと、思ってた」
イカ 「主権在民なんだから縛られるはずないじゃん」
タコ 「そうだけど…。なんかしっくりこないな」
イカ 「戦争放棄はどうよ?」
タコ 「第九条か。僕は戦争しないほうがいいと思うな」
イカ 「じゃぁ、ほかの国から攻められても戦わないわけ?」
タコ 「そうは思わないけど…。そうだ! 米国が守ってくれるしさ」
イカ 「そんなのわかんないじゃん。それに米国をあてにしてるだけだと、なんでも米国にいいなりになるしか道がなくなっちゃうじゃん」
タコ 「そうかぁ。でも戦争って人を殺すこともあるんだよねぇ。嫌だなぁ」
イカ 「そんなこと言ってるとどこかの国に植民地にされてもっとひどいことさせられるかもしれないんだよ」
タコ 「でも軍隊に行って『私は貝になりたい』なんて思うのも嫌だし」
イカ 「なにそれ? とにかく…そういう奴は国民でいる資格がないね」
タコ 「さっき主権在民って言ったじゃない。なら国民の資格は国民が決めるんじゃないの?」
イカ 「そうだけど、一般的には国家のほうが国民よりえばってるし」
タコ 「確かに。お上意識ってあるよねぇ」
イカ 「結局、みんな他人事なんだよな。その証拠に選挙の投票率低いしさ」
タコ 「そうだよなぁ。でもその気持ちもわかるよ。誰が政治家になっても同じって気持ちもあるよね」
イカ 「まぁ、僕たちは自分の生活で手一杯だから政治のことまで手が回らないよねぇ」
タコ 「うん。気分的には陽水さんの『傘がない』ってとこだね」
『傘がない』もわかるけど『住むところがない』にならないように、みなさん、社会には興味を持ちましょう。
じゃ、また。
4コマ漫画
ジャーック!