<チキンレース>

pressココロ上




 米国で政府機関の閉鎖が起きているそうです。オバマケアという健康保険制度の対立が原因で議会が予算を執行する決議しないことにより生じていることだそうですが、その理由は日本と同様に上院下院でねじれを起こしているからです。民主主義の難しさを感じずにはいられません。
 そんなこととは関係なく、現在僕はパソコンの引っ越しに苦労しているところです。パソコンの設定は長い間やっていませんでしたので、戸惑うことが多く思い通りに進んでおりません。
 今回引っ越し先となっているパソコンは、実は今年のお正月に衝動買いしたものです。正月二日の日に近くの家電量販店に行きました。行く前は特になにを買いたいということもなく、ただ「なんとなくブラブラ」という感じで、いわゆるウィンドショッピングというやつです。その「やつ」のつもりで行ったのですが、ブラブラしていたところの通路にパソコンが積まれていました。
 本来、売り場というものは消防法によって通路の確保が定められています。ですから、本当は通路に商品などを置いてはいけないはずです。でも、お正月の三が日くらいはお客様もたくさん来ますし、世の中も許してくれるだろうなぁなんてことを思いながらそのパソコンのポップを見ますと、なんと29,800円と書いてありました。
 普通、パソコンで価格が安いときはほとんどといっていいくらい「モニター別売り」のことが多いものです。ところが、その特売品はモニターもついていました。さすがに、OSはwindows7ですが、そんなことは問題ありません。僕がそれまで使っていたパソコンはXPですから、それに比べたら十分新品の部類に入りませす。僕は迷わず買ってしまいました。
 販売員さんに促されカウンターに座り、商品や保証期間の説明などを受けていますと、そのついでにプリンターも勧められました。このように販売のプロが購入した商品と関連する商品を勧めることはよくあることです。僕も同じようなことを長年してきましたので理解できます。しかし、そのまま相手の思う壺にはまってはせっかく安く購入したパソコンの意義がなくなってしまいます。僕は、最初は断るつもりでいました。
 しかし、人間とは不思議なものです。説明を受けているときも29,800円という3万円を切った値段にうれしさがこみ上げてきました。たぶん、そのときの僕の表情は緩みっぱなしだったでしょう。
 ほかのものは買わないと決めていた僕の心に「通常28,000円以上するプリンターが12,000円」という言葉が響いてしまいました。絶対に、普段ならこんな台詞に反応することはないはずです。ところが、反応してしまいました。
 だって、なんと、28,000円のプリンターが12,000円で買えるんですよ!
 それに、プリンターもちょうど買い替えの時期でした。本当です。かれこれ10年近く使っているプリンターの一部が壊れていました。
 僕はいろいろな家電品を修理するの好きですが、プリンターも自分で修理して使っていました。壊れた箇所は給紙を引き込む小さなゴムがロールに巻いてある部品でした。いろいろと試したあとになんとか作動だけはするようにして、騙しだまし使っていました。そのような状態でしたのでいつか購入する心づもりではいました。
 結局、帰りの僕の車の中にはパソコンとプリンターの2つの大きな箱が乗っていました。
 このようにして買ったのはいいですが、パソコンを入れ替えるとなると簡単にはいきません。なにしろ僕のような素人にとっては設定の複雑さが一番の問題点です。僕が一番心配したのはホームページ作成ソフトでした。
 僕はそれまでイーフロンティアという会社の「忍者ホームページ」というソフトを使っていました。しかし、そのソフトが対応しているOSはXPまでで、windows7には対応していません。仕方なく僕は、グレードアップ版を購入することにしました。
 ところが、調べてみますと、忍者ホームページは販売中止になっていました。僕の焦りぶりがわかるでしょうか。
 ホームページの更新ができなくなる…。
 この時点でいろいろなことを考えました。自分で作ってしまおうか…。しかし、僕のホームページには膨大な情報量が入っています。それをHTMLを勉強しながら、さらに一から作り直すのは並大抵の作業ではありません。かなりの時間を要するのは目に見えていますが、そんな時間はありません。
 そこで考えたのがほかの作成ソフトに移し替えることです。調べてみますと、ほとんどのソフトが他社で作成したホームページを取り込む機能を持っていることがわかりました。まずは一安心です。
 次はどのソフトにするかです。一番有名なのはホームページビルダーでしょうか。しかし、高価です。そこまでお金を払ってホームページを運営しようとは思いません。いろいろと調べ、そして考え抜いた結果、僕が選んだのはソースネクストのホームページV3というソフトでした。しかも、僕は会員になっていますので普通価格の約半分の価格で買うことができました。それが5月のことです。すでに5ヶ月が過ぎていました。
 それでも実際に移し替えることはしないでいました。理由は、やはり面倒くささです。いくら「取り込む」とはいえ、やったことがない操作です。やり方を読みシミュレーションする必要があります。これまでの経験上、どんな作業でも説明書に書いてあるとおりに進まないことが幾度もありました。
 一番、困るのはパソコンを入れ替えたあとにきちんと作動しないことです。通信手段としてメールは日常生活や仕事に入り込んでいます。また、サイトを見たり運営することも同様です。こうしたことができなくなることはなんとしても避けなければいけません。そうしたことを考えるとき、どうしてもパソコンを交換することができず、データを移行させるのを先延ばしにしていました。
 パソコンを交換することはしていませんでしたが、準備はしていました。全ての作業を同時にするのは時間もかかりますし、失敗をする可能性が高くなります。僕は新しいパソコンを立ち上げることだけをすることにしました。それが6月末のことです。そのときに新しいパソコンにウィルスソフトも入れましたし、とりあえずパソコンを使える状態にだけはしておきました。
 そして、とうとう先月のことです。プリンターのインクがなくなってしまいました。先に書きましたように、プリンターも買っていましたが、古いプリンターのインクの在庫がまだありましたので、インクがなくなったときにプリンターを交換するつもりでしました。そして、僕にとっては、プランターを交換することはそのままパソコンも入れ替えることを意味します。
 ついに、そのときがやってきたのでした。先週水曜日のことです。
 当初、考えていましたのは「引っ越し専用のソフト」でデータの移行をする方法です。実は、パソコンを購入したときに引っ越しソフトも購入していました。しかし、説明書を読みますと、スムーズに移行ができない印象を持ちました。下手に引っ越しソフトを使って作業がコンガラガルなら手動で移行させるほうが成功する確率が高くなるように感じました。結局、引っ越しソフトは使わないことにしました。
 
 …と、現在はパソコンは交換しましたが、まだデータの移行は完全に終わっていないという中途半端な状況です。ただし、メールとインターネットは使える状態にしています。
 このようなわけで、今週は尻切れトンボのような終わり方ですが、時間がありませんのでお許しください。
 今週のお題「チキンレース」とはオバマ大統領と共和党のどちら先に降りるかを揶揄したものです。そして、僕のパソコン移行も、僕が途中で降りたら負けなのよと自分に言い聞かせる意味があります。
 それにしても、米国のチキンレースは心配です。日本には昭和金融恐慌という過去がありますが、これはほんの些細なことがきっかけで未曽有の不況へと突入したものです。もし、米国がこのまま、大統領と共和党がともにレースから降りるタイミングを逸したときのことを想像しますと、恐ろしさを感じます。
 そうならないことを願いつつ、
 じゃ、また。




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