<今年もよろしくお願いいたします>

pressココロ上




 早いもので今年も5日が過ぎてしまいました。今年もあと360日です。読者の皆様におかれましてはお身体にはくれぐれも気をつけて今年をお過ごしください。
 …などと、昨年の第一回目と似たようなギャグから今年のコラムを始めましたが、僕に関しましては今年も健康に問題が起きそうな感じで新年を迎えてしまいました。ですから、少し不安を覚えながらの「コラムはじめ」となっている次第です。
 本来ですと1月5日が日曜ですので、5日に「コラムはじめ」を投稿する予定でいました。しかし、夕方ごろ突然に左の横っ腹の激痛に見舞われパソコンに向かっているのも辛い体調になってしまいました。それが本日6日の投稿となった理由です。
 さて、今年も恒例の家族ボーリング大会を開催しましたが、元旦から風邪をひいてしまい、体調が思わしくありませんでした。ボーリング大会は3日の予定でしたのでそれまでに体調を戻すべく安静にしていましたが、2日の夜になっても今ひとつの状態でした。
 「今ひとつ」とは身体が重く身体の節々に痛みを感じる状態です。痛みの症状としては通常では鈍痛といった感じで声をあげるほどの痛みではありませんが、咳をするときなど身体に力を入れるときに声をあげるほどの痛みを感じる症状です。僕にとってのこの症状は風邪を引いたときの症状ですが、その症状も3日の朝には少し弱まっていました。
 そのような状態でしたので、大会に参加するかしないか迷ったのですが、寝てばかりいると反対に体調が悪化するような気持ちがして参加することにしました。そして、勝利を獲得することができました。
 我が家のボーリング大会のシステムは負けたほうがゲーム代を支払うしきたりになっています。今年は僕の家族(妻と息子)と嫁に行った娘夫婦の対決組み合わせになっていました。この組み合わせですと僕の家族のほうが人数が多くなりますので、平均点数で競い合うことにしました。このように公平平等なシステムにおいて、ちゃんと勝利したのですから、僕たちの強さぶりがわかるというものです。
 因みに、我がほうの平均得点が106点で負けたほうは94点という低レベルな戦いではありましたが…。
 こんな低レベルな戦いのあとに書くのもおこがましいですが、年末にテレビで見たボクシングの世界戦はとても魅力がある試合でした。大晦日は世界選が3試合もあり、僕には久々の格闘技大晦日となりました。
 キックボクシングのK1が全盛期だったころ、主要なテレビ局すべてが格闘技を中継していたこともありました。プロレスとは違った真剣勝負がウリの格闘技が注目されていた頃です。ボブ・サップが出てきたのもこの頃です。柔道の金メダリスト吉田選手や桜庭選手もいました。あれからまだそれほど年月は過ぎていないと思いますが、今、思い起こしますと懐かしいという気持ちさえ起こります。
 どんなことでもそうですが、歴史の中で生き延びるのは実力という真の意味での力があるものだけです。その意味でK1も異種格闘技も「力」がなかったことになります。
 そうした歴史の中に消えていった格闘技に比べ、今でも連綿と続いているボクシングですが、年末に見た3試合は見ごたえがありました。その中でもスーパーフェザー級王者の内山高志選手に好感を持ちました。「あんな素敵な選手がいたなんて…」、驚きです。内山選手の試合はテレビ東京でしたが、どうした主要テレビ局が放映をしないのか不思議でなりません。
 ご覧になった方も多いでしょうが、10Rに内山選手がダウンを奪われたときの表情がなんとも言えません。その表情とは「笑った」表情なのですが、その「笑い」は「不敵な笑い」でもなく「無理やりな笑い」でもなく、強いていえば「苦笑い」でしょうか。その笑った表情が、なんとも言えず素敵でした。
 「ああ、ちょっと不用意なパンチをもらっちゃったなぁ」
 と心の中で思っているような笑いです。ラウンドが終わってコーナーに戻るや笑顔でセコンドに話しかける様がチャンピオンの強さを物語っていました。結局、大差の判定で勝利したのですが力の差は判定のあとのチャンピオンに対する挑戦者の賛辞の拍手が物語っていました。しかし、あと一歩攻めていれば挑戦者に勝利が転がり込んできたのに…、と思ったはずですが、その一歩の違いが世界との差なのでしょう。
 1970年代後半に、ニカラグアの貴公子の異名をとっていたアレクシス・アルゲリョという3階級を制覇した世界チャンピオンがいました。そのアルゲリョ選手がハワイアンファイターといわれた世界ランカー1位のガニガン選手と対戦したときに、1Rにダウンを奪われたのですが、最後はKOで勝利しています。そのダウンしたときにアルゲリョ選手も笑顔を見せているのですが、内山選手がダウンしたとき、僕はそのアルゲリョ選手を思い出しました。
 現在、日本には世界チャンピオンが8人いますが、その中でマスコミに注目されているのは一部の選手です。このレベルになりますと、実力うんぬんというよりも所属ジムのマーケティング能力というかマスコミ扱い能力というか、そういう類の能力の差が選手の人気につながってきます。僕的には地道に強い選手が好きですので、一部の選手のようにテレビに出まくって露出を心がけているボクサーにはあまり好感を持ちません。
 この背景にはテレビ局の思惑も絡んでいますので一概に選手やジムだけの責任にはありませんが、それでもやはり選手自身の資質も影響していまるはずです。マスコミに対する接し方は選手自身の考え方や人生観がさせていることです。その意味でバラエティ番組に出まくらない内山選手は好感です。
 それにしても、なぜ内山選手ほどのチャンピオンが東京12チャンネルなのか不思議です。ほかの局だったらもっと知名度も上がり収入も増えるのになぁと残念でなりません。いろいろな理由が絡まってのことでしょうが、それを逆手にとって知名度を上げる工夫をすることをテレビ東京が考えつけばいいのにと思っています。
 ここまで書いてきましたように、本来ならもっと早く知っていなければいけない内山選手を知らずにきたのは世界チャンピオンがたくさんいたことが原因です。つまり、価値が薄れているからです。その理由は団体が4つもあることです。
 団体が4つあるということは世界チャンピオンが4人いることですが、これでは価値が薄くなっても当然です。世界一は1人だからこそ価値があります。今の状況はまさしく自分で自分の首を絞めていることになります。理想は一団体ですが、許せるとしても二団体までです。早くボクシング業界がそのような健全な状態になることを願っています。
 さて、今年も日々生活していくなかで感じたことを綴っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 まだ横っ腹が少し痛い状態でいる自宅にて。
 じゃ、また。




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