<渡辺代表、おまえもか!>

pressココロ上




 なんか、あまりに情けなくて悲しくなったのが「みんなの党」の渡辺代表です。公の場であれほど政治家の金銭問題について厳しく発言していた本人が極秘で8億円も借りていて、しかも返済していなかったというのですから、開いた口が塞がりません。
 政治にお金がかかるのはある程度はわかります。ですから、政治家にお金が必要なのも理解できます。しかし、周りからみてどう見ても尋常でないお金の調達方法をとっている様は政治家失格です。
 先に辞任した猪瀬元東京都知事にもいえることですが、口で言っていることと実際の行動がかけ離れている点が一番の問題です。「かけ離れている」どころか両者とも「正反対」でした。僕が一番憤っている点はそこです。いかにもお金に関して清廉潔白な身でありそうなことを言っておきながら実際は違っていた点です。
 先日ニュースで流れていましたが、ほんの1年前、渡辺氏は予算委員会の質問に立った席で閣僚のひとりに対して政治資金について厳しく追求していました。しかし、実際は自分自身もお金に対してルーズだったのです。
 このような姿を見ていますと、清廉潔白なイメージがある政治家よりもグレーの印象がある政治家のほうがよほどましに思えてしまいます。「政治家としての使命をやり遂げるためなら、なんでもやる」という姿勢と感じられなくもないからです。
 かつて自民党の領袖を務めた政治家の面々を思い起こしてみますと、確かに問題のある政治家もいましたが、政治家としての志があったように思います。今月から消費税が上がりましたが、国民から批判されるに決まっている消費税を導入したのは竹下さんでした。その前には大平首相は消費税の導入を計ったばかりに解散に追い込まれています。
 これほど嫌われている消費税を導入または税率アップを実行するのは政治家の志以外のなにものでもないはずです。そこからは政治家としての責任感や使命感が感じられます。普通の感覚で考えるなら予算の半分以上が借金で賄われている財政状況を放置しておくほうが異常です。
 渡辺氏のお父様であるミッチーの愛称があった渡辺美智雄氏は自民党の政調会長時代に「消費税の導入もやむなし」と発言していたそうです。今回、このコラムを書くにあたり調べたところ、そうしたことを知りました。そのお父様に比べ、ポピュリズム的な発言ばかりをする息子さんは少し政治家の品性に欠けているように思います。
 どんな仕事にしろ、口先だけ格好のいいことをいう人はいつかボロが出るようです。ですから、大切な人はその人物の人間性がホンモノかニセモノかを見抜く目を持つことが大切です。
 そんな中、僕の中での疑問は小保方さんの科学者としての使命感がホンモノかどうかです。タモリさんは立派に芸能人としての使命感をやり遂げているだけに気になるところです。
 あ、そういえば、ジャガー横田さんの旦那さんの優しさも気になっているひとつです。
 じゃ、また。




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