<変化>

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 僕は脱サラに関するテキストを書いており、その中で著名人の格言を幾つか紹介しています。それらはどれも僕がこれまでに強く印象に残っているものですが、その中でも特に思い入れがある格言は「女子ドラ」で有名になったドラッカー氏の格言です。
「変化はコントロールできない。できるのはその先頭に立つことだけだ」
 これほどの名言はありません。どんな経営の格言もこの格言の前に出てしまいますと霞んでしまいます。経営どころか人生にも当てはまるといえるかもしれません。ドラッカーさんのすごいところは、なんといってもシンプルであることで、そしてわかりやすいことです。
 決して大上段に構えているのではなくごく普通の人たちが働くことを前提にしています。ですから、漫画ではなく文章という書籍でも十分にとっつきやすくなっています。こうしたことがドラッカーさんの経営本がいつまでも色あせない理由だと僕は思っています。
 今週はドラッカーさんの話から始めましたが、それはこの格言を実感する出来事が最近あったからです。
 僕はサイト運営をしていますが、その目的は広告収入を得ることです。いわゆるアフィリエイトですが、アフィリエイトの長所は誰でもが簡単に始められることです。このように敷居が低いのが長所ですが、それはつまり競争が激しくなることでもあります。つまり簡単には収入が得られないことです。
 もちろん「真剣さ」という側面からみますと、僕のように片手間ではなく正式な業務として取り組んでいる法人や個人には及ばないのは当然です。このような僕ですので毎日チェックはしていますが、「真剣さ」には欠けるものがあります。
 その僕が最近驚いたことがありました。それは僕のテキストを読んでくださっている方々の端末機器についてです。それについて書く前に最近の僕のサイトの状況を紹介したいと思います。
 今年に入り訪問者は減少してきています。僕はこれといってSEO対策はしていませんのでSEOのプロや専門家に比べますと、検索に関して不利であるのは間違いありません。ですが、「脱サラ」や「独立」や「ラーメン」というキーワードではまだ検索上位に入っています。
 分析結果を調べてみますと、検索結果の1ページ目に表示されています。僕のサイトの訪問者は検索からくる方が80%を占めていますので検索結果の1ページ目に表示されないことには間違いなく埋もれてしまいます。なにしろ多いときで300万件もの対象サイトがある中での検索結果です。上位に入らなければサイトの存在を知られることはありません。
 このような僕のサイトですが、今年に入り訪問者が減少しています。理由を考えますと、僕のサイトの趣旨である「脱サラ」や「独立」を目指す若い人が減っていることだと想像しています。検索する人が減少しているのですから、いくら検索結果で上位に入ろうが訪問者が減るのは当然です。
 少し前に新聞で読んだのですが、消費者センターにはネット広告に関する苦情が増えているそうです。その内容は、広告会社が「検索結果の上位に表示されることを約束して」企業や個人商店などから広告料をせしめているものでした。やり方は広告会社によりいろいろあるのでしょうが、基本的にはひとつのキーワードに対して検索結果の上位20くらいに表示されることですが、それは現実的に不可能だと僕は思っています。そんなことに広告料を支払うのなら、googleやyafooに直接広告を載せるほうがずっと意味があります。先の広告会社などの広告料は数十万円もすることがあるそうですが、そこまでいきますと詐欺の範疇に入ってしまうのではないでしょうか。
 先ほど書きましたように僕のサイトは運よく検索結果上位に入りますが、実はその理由は僕自身もわかっていません。googleがアルゴリズムを変更したときなどは順位が下がることがあります。しかし、そのときも別段対策を施しているわけでもありません。それでも1~2ヶ月経ちますと上位に表示されるようになっており、そのときはやはりうれしいものがあり、そしてホッと一安心しています。
 僕が検索に関してサイトを分析しているのは、単純に1日に発生する広告代金を確認するだけでどのサイトからいくら発生したのかを確認しています。つまり、どのサイトが一番読まれているかを知ることですが、それ以外はたまに滞在時間を調べたりする程度です。それが、先日たまたまある分析結果に目が留まりました。
 googleのアフィリエイトはadsenseといいますが、その分析結果を見ることができるサイトの書き方が以前と変わりました。実は、変わったのはずっと前だったのですが、変化を好まない僕としてはそれまでの書き方のほうが「見やすい」と思っていたからです。これまでは旧式か新式かを選択することができ、僕は旧式を選択していました。
 ところが今月の初め頃でしょうか、新式の書き方でしか表示されなくなっていました。ですから、僕は仕方なくそれを眺めることになったわけですが、やはり「読みにくい」という先入観がありますと、どうしても見方もズボラになってしまいます。
 毎日ずっと「使いづらいなぁ」と思いながら見ていたわけですが、ある日偶然にもそれまでクリックしたことがない分析箇所をクリックしてしまいました。その箇所は「プラットフォーム」という箇所でした。なにやら電車に関係するような言葉ですが、この箇所は「訪問者はどのような端末機器を利用して読んでいるか」を示すものでした。そして、冒頭に書きました「驚き」を感じることになったのです。
 今月、僕は「スマホデビュー」を果たしたことを報告しましたが、実はこれも関係しています。
 さて「驚き」とは、なんと僕のテキスト読んでいる方の約80%がデスクトップではなくスマホだったことです。いや~驚きました。スマホを利用している人がたくさんいることはもちろん知っていましたが、その事実と自分のサイトの訪問者を関連づけて考えることがありませんでした。
 冒頭でドラッカーさんの格言を紹介しましたが、そのほかにももちろん印象に残っている格言はあります。
「釣りは魚のいるところでやれ」
 いくら腕がよかろうが魚がいないところで頑張っても釣れるはずはありません。同じように、80%の訪問者がスマホであるならサイトをスマホ用に変更する必要があります。
 細かく書きますと長くなりますし、僕自身がそれほどITに詳しいわけではありませんので詳細は省きますが、要はスマホという小さな画面でもわずらわしく感じないようにすることが必要なようでした。ご気づきの方もいるでしょうが、サイトのトップページに「スマホの方は横向きで」と表示されているのも対策のひとつです。
 対策を調べるのも一苦労ですが、それを実際に行うのも一苦労です。以前はデスクトップ用のサイトとは別のスマホ用のサイトも用意していました。しかし、最近では訪問者の端末機器を自動的に判別し、それに合わせてサイトを表示するようにプログラムを変えるのが主流だそうです。
 まだ完全でははありませんが、少し改善できました。googleの分析サイトには「サイトを評価する項目」があるのですが、その項目のひとつに「端末機器に対する対応」を示す「マルチスクリーン」があり、その評価が先週少し上がっていました。うれしいなぁ。もっともっと、あがれ~!
 じゃ、また。




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