<テレビ>

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 まず今週はお礼から…。
 僕はサイト上で「大道芸人方式」という方式で本を公開しています。この方式は読み終えたあとに「気が向いた方が送金する」方式ですが、実際に送金してくださる方がたまにいます。僕はこのような方たちに心の底から感謝をするわけですが、先日驚くべきことを教えてもらいました。それは「大道芸人方式」の根幹に関わることでした。
 僕は送金方法として「ちょコム」というNTTグループが運営しているシステムを利用しています。このシステムはアドレスから送金先を指定する方式になっていますので送金をしてもらうにはアドレスは必須です。そして、僕はそのアドレスをサイトに記しています。
 ところが、そのアドレスが間違っていたのです。アドレスが間違っていては送金先を指定することはできません。それを教えてくださったのが先月31日に送金してくださいました「カ○ク○ カ○ヒ○」さんという方でした。
 アドレスが間違っていますと、「送金先が見つかりません」というエラー表示が出るようです。それを教えてくれたのもこの方です。僕がこの方に感謝をしてもしきれないのは「送金先が見つかりません」と表示されたあとにあきらめずにほかの可能性を考えてくれたことです。この方は「もしやと思い」、トップページにあるメールのアドレスを試してくださったのでした。ここまでして送金しようという気持ちに感動しました。
 カ○ク○さん、本当にありがとうございます。僕の記憶ではアドレスを変更したのは約1年半くらい前です。今回の指摘がなかったならずっと間違ったままでいたでしょう。繰り返しになりますが、本当にありがとうございました。
 そして、これまでに送金しようとしても送金先が見つからなかった方は、現在は正しいアドレスが記してありますので送金できますよ。(^^)ニコ
 さて、以前ラーメン店時代についてテレビ番組の電話取材を受けたお話を書きましたが、その番組が先週の水曜日に放映されました。残念ながら、僕が取材でお話した内容はほとんどと反映されていませんでしたが、バラエティ番組では仕方ないかもしれません。
 番組を全部観たわけではありませんが、全体のイメージとしては「未知のことに挑戦して、後悔もあるけど、総合的には満足している」という番組の趣旨が決まっていたように感じました。現在のテレビ番組のひとつの特徴というか傾向として、「取材する前から結果を決めていて、それに沿うように番組を作る」という体質があります。今回の番組もそうした傾向が読み取れました。
 ラーメン体験記でも少し触れていますが、僕がテレビというかマスコミに対して懐疑的になったのは自分がラーメン店を営んでいたことが大きく関係しています。今から20年以上前ですが、近所のラーメン店がテレビで紹介されたことがきっかけです。その番組は「落ちぶれたラーメン店を復活させる」ことをテーマとした番組でしたが、内容が事実とあまりにかけ離れていました。詳細は省きますが、ドキュメントふうに番組を作りながら実際は演出がかなりなされていることに違和感を通り越して憤りさえ感じた内容でした。
 今回の番組はそこまでどひどくはありませんでしたが、全体的には20年以上前と少しも変わっていない感想は持ちました。現在、テレビ業界は視聴率が取れないことが問題になっていますが、根本には業界の旧態依然とした体質があるように思います。
 僕がロケ番組などを観るときは、そこに「やらせ」があるかどうかに注意がいきます。そこに少しでも「やらせ」の臭いが感じられるときは興ざめしてしまいます。その判断のひとつになるのがテレビカメラの位置です。出演者を正面から撮った映像は出演者よりもカメラマンが前を歩いている証拠です。出演者はカメラマンが先に行くのを待っていたことになります。
 昔、漫才師がネタにしていた話があります。
 あるロケ番組で、これまで人類が誰も入ったことがない水中奥深い場所を紹介する場面がありました。その未知の場所に入ってくるタレントのようすをカメラマンが中から撮影するのですが、そうしますと、人類最初にその場所に入ったのは紹介するタレントではなくカメラマンということになります。
 普通に想像するなら、未知の場所に入ったときのタレントの反応が今ひとつのときは「撮りなおし」がありそうです。そこに演出が入っても不思議ではありません。というよりは制作者としては演出をくわえたい欲望に駆られることでしょう。
 取材関連の現場において演出が入るのは正しい取材ではありませんが、反対に演出が重要な決め手になるのはドラマです。そのドラマも現在は低調になっています。かつては高視聴率というときは30%前後の数字でしたが、現在では15%前後がその基準になっています。
 僕はツイッターにたまに投稿していますが、現在気に入っているドラマはテレビ朝日で放映しているキムタク主演の「アイムホーム」です。いよいよ今週最終回ですが、久しぶりに観終えたあとに来週を楽しみにするドラマに出会えました。
 「アイムホーム」を観ていて感じるのが「丁寧さ」です。ドラマを実に丁寧に作っている感じが伝わってきます。いつの間にかテレビ朝日はドラマが「ウリ」になっていますが、ジワジワとドラマの実力を蓄えていたような感じがします。キムタクを主演に迎えられたのもそうした実績がさせたのでしょう。
 僕の年代で魅力的なドラマを放映していた局といいますと、TBSやフジテレビが上げられます。ですが、どちらも最近は低迷しています。時代は常に変化していることを実感せずにはいられません。
 「アイムホーム」を観ていてつくづく思うのですが、ドラマの善し悪しを決めるのはやはり脚本です。どんなに出演者が素晴らしかろうが脚本がつまらなければ面白いドラマには絶対になりません。かつては出演者だけで視聴者がついてきましたが、最近では無理です。その証拠が最近の視聴率に表れています。
 次にドラマの善し悪しを決めるのはキャスティングです。どんなに面白い脚本でもキャスティングがピッタリはまっていないならやはりドラマの魅力は半減します。観たことは一度もありませんが、山ピーのアルジャーノンは無理があります。
 妻や娘に聞いたところでは、「アイムホーム」も「アルジャーノン」も以前ほかのチャンネルで放映されたことがあるそうです。その当時を僕は全く知らないわけですが、このように考えますと、魅力的な番組と出会えるのも運ということになりそうです。たまたまタイミングよくそのドラマと出会うことがなければ観ようという気持ちにもなりません。
 そういやぁ、妻と出会ったのもたまたま僕があのちっちゃな店舗に配属されたからだもんなぁ…。あれから三十数年。皆さん、運を大切にしましょう。
 じゃ、また。




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