<レスポンシブデザイン>

pressココロ上




 今週の題名はあまり耳慣れない言葉ですが、これはホームページ(サイト)の作り方のひとつです。今年の4月ごろに、このコラムでgoogleが行う検索のランキング方法が変更になることを紹介しました。理由は、ネットを利用する人の割合がPCよりもスマホのほうが高くなったからです。実際、僕のサイトも訪問者の7割~8割はスマホからです。因みに残りはPCとタブレットが半々くらいです。
 そうした状況を踏まえてgoogleはランキング方法を変えたのですが、その内容はサイトがスマホでも見やすい構造になっていることが有利になるというものでした。しかも、「アドレスを変えずに」という注釈までついています。そして、この「アドレスを変えずに」というのがミソでした。
 スマホが出回った頃、HPはPC用とスマホ用にわざわざ2つのサイトを作成することが一般的でした。PCとスマホの一番の違いは画面の大きさです。ですから、自ずとサイトのデザインがPCとスマホで同じというわけにはいきません。とても見にくいという状況になります。ですから、それぞれの画面に合わせたデザインを作成する必要があったのです。
 僕は今、いかにもPCに詳しそうに説明していますが、こうしたことを知ったのもごく最近です。自分でサイトを運営していますといろいろなことに直面しますので、勉強せずにはいられなくなっている、というのが実情です。
 それはともかく、以前はPC用とスマホ用の2つのサイトを作成しており、それぞれのサイトに誘導するボタンを設置していました。今でもたまにメディアのサイトなどで見かけますが、「スマホの方はこちら」というようなボタンを設置していました。PCに詳しい人はこのようなボタンを設置するのではなく、訪問者の端末を認識し自動的に振り返るプログラムを書いていた人もいたようです。
 しかし、僕のようなやり方はとても面倒です。内容が同じとはいえ、わざわざ2つのサイトを管理することになるのですから手間がかかります。そんなことを思っていたある日、息子のスマホで僕のサイトを確認してみますと、PC用のサイトでもなんとか読むことができることがわかりました。
 「なんとか」という意味は、「横にスクロールしなくても」という意味です。スマホの一番の短所は「横に」スクロールしづらいことです。「縦に」スクロールすることに煩わしさは感じませんが、「横に」は苦手のような形状になっています。
 スマホで確認しますと、自動的にテキストが画面に合わせて改行されていました。詳しい理由まではわかりませんが、これはちょっと驚きでした。それがわかってからスマホ用のサイトは閉鎖することにしました。
 このようにスマホで見る人の割合が増えてきたのですが、サイトを運営している僕にとって最も重要なのはランキングです。上位に入らなければサイトを運営している意味がないからです。その意味でいいますと、スマホで見る人が増えても、実は訪問者に変化はありませんでした。つまり、ランキングに変化はなかったということです。
 その後、スマホデビューをしてから定期的に自分のサイトを見ていましたが、画面が小さいことで「文字をタップじづらい」という感じはありましたが、それ以外は不便さを感じることはありませんでした。
 そうした矢先の4月のgoogleからのお知らせだったのです。「モバイルフレンドリーがランキングに影響する」という内容でした。「モバイルフレンドリー」とは「スマホでの読みやすさ」といいますとわかりやすいかもしれません。これは文字の「大きさ」とか「離れぐらい」のことを意味しています。さらに僕の個人的理解を付け加えますと、「タップのしやすさ」です。
 4月のコラムでも書きましたがgoogleは意図しない広告タップをなくすことを目的としているように推測します。実際、僕の場合はクリックされた単価がPCとスマホでは3倍~10倍違っています。
 僕がレスポンシブデザインに挑戦する気持ちになったのはまさにこの点にあります。ランキングもそうですが、「モバイルフレンドリー」になっていることが単価に好影響を与えるように思えたからです。
 このようなことから4月より勉強しながら試行錯誤しながらレスポンシブに少しずつ移行しています。「する前に」のページは先々週から、トップページも今週からレスポンシブになっています。ためしにスマホでご覧になってみてください。デザインが変化しているはずです。
 「レスポンシブデザイン」を勉強することは大変ですが、でも新しい知識を身につけることは楽しいことでもあります。僕はそれはうれしいのですね。
 レスポンシブとは「反応が良いさま」の意味ですが、安倍首相は全国に広がっている安保関連法案反対デモにどのような感想を持っているのでしょう。
 「レスポンシブ安倍首相」にならないかぁ…。
 じゃ、また。




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