40代の頃に損害保険の保険代理店を営んでいたのですが、そのときに最も多く販売していたのが所得補償という保険です。これは病気やケガで働けなくなったときに保険金が支払われる保険ですが、保険料の割に補償額が大きく良心的な保険だったように思います。
この保険の対象者は給与所得者だったのですが、販売するに当たって一定の制約がありました。それは通常のお給料の「4割までしか保険金を設定できない」という制約です。理由は健康保険で通常のお給料の6割が保障されているからです。会社勤めをしている人でも知らない人が意外に多いのですが、会社員の人は病気をして会社を休んでも健康保険からお給料の6割を疾病手当金として受け取ることができます。
現在、生命保険会社はテレビなどで収入保険のCMを集中的に流していますが、販売するときに疾病手当金の説明をしているのか気になるところです。なぜ、説明する必要があるかと言いますと、無駄な保険料を支払うことになるからです。適切な保険に加入するには適切な情報と説明を受けることが必要です。
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年齢のせいか最近は大のほうのトイレにいきましても気持ちよく終えることができなくなってきました。大の物質つまり大物をきれいに切ることができなくなってきたのです。僕のイメージでは肛門が大物をスパッと切ることができない感じです。肛門を包丁とかナイフに例えますと「キレ」がなくなってきた感じです。
昔は、と言いますか若い頃は肛門にキレがありましたので大物をきれいにスパッと切ることができていました。ですから、トイレットペーパーなど使わなくても肛門を汚すことなく大のトイレを済ますことも可能でした。それが、最近はキレがなくなりましたのでトイレットペーパーは必ず使うことになります。
しかも最近はその症状がさらに進んでしまいましてトイレットペーパーで幾度も拭かないときれいにならないのです。僕はそれが気になって気になって仕方ありませんでした。以前も書いたような記憶がありますが、僕はシャワートイレがないと大のほうのトイレを終わらすことができません。そのシャワートイレを使っても幾度もトイレットペーパーで拭かなければきれいにならなくなっていました。僕的にはこの状態はかなり重症です。
キレがなくなった理由をいろいろと考えましたところ、あることに気がつきました。それは痔です。痔の中で有名なものは「イボ痔」だと思いますが、僕はそのイボ痔です。先日、鏡を使って視認しました。イボ痔のせいでキレがなくなったのです。
イボ痔を鏡を使って視認に至った経緯を説明いたしますと、とっかかりは「幾度も拭く必要」の理由に「毛」があるように推察したことにあります。つまり肛門の周りには「肛門毛」がたくさん生えているのですが、その毛に大の物がつくことによって「幾度も拭く必要」が出てくると考えたのです。
そう思ったきっかけはJリーグで活躍しているベテランの大久保嘉人選手です。以前大久保選手がテレビで海外に移籍した頃のお話をしていました。その中で「海外の選手は下の毛を剃っている人のほうが多い」と話していました。大久保選手は海外で「なぜ意味もない毛を生やしたままにしているのか」と逆に質問されたそうです。
この話を聞いていましたので僕も考えました。そして「肛門毛は生やしている意味がない」と結論を出したのです。考えてみますと、肛門毛は大の物がつくというデメリット以外に存在する意味がありません。そうであるなら「剃ってしまおう」と決断したのです。しかし、元来小心者の僕ですので「剃る」ことに対して不安がありました。手を滑らせて肛門の周りの皮膚を切ってしまう可能性があるからです。そこで「剃る」のではなくハサミで「切る」ことにしました。これなら安全です。
このように決めてから数日後、一人のときに決行することにしました。もし、あの妻に切る姿を見られてしまったならなにを言われるかわかりません。僕は誰もいないときを見計らって決行しました。
新聞紙を敷きその上で裸の下半身でかがみこみ鏡をかざしますと肛門付近が映りました。案の定そこには肛門毛が茂っていました。手で触りますと、結構な量を感じることができます。僕は早速鏡を見ながら毛の茂っているあたりにハサミをいれました。ジョキジョキと小気味よい音がしました。しかし、鏡を見ながら切るのは思ったよりも手間取りました。理由は、鏡に映っている画面が実際とは左右反対だからです。
難渋をしながらもなんとか長く目立っている毛を切り終えたのですが、そのときに発見したのがイボ痔だったのです。それも結構な大きさでしたのでショックを受けました。触りますとプニュプニュしており感触は悪くはありませんでしたが、所詮は痔ですので喜ぶわけにもいきません。
それまでもトイレットペーパーで拭くときに異物がある感覚はありました。ですから、漠然と「痔」とは思っていましたが、現実感がなかったのです。ですが、イボ痔を直接見たことで「トイレットペーパーで幾度も拭かなければならない理由」がイボ痔にあるようにも思えてきました。僕は「イボ痔」を治そうと決意しました。
さて、40才以上の年齢の方ですと覚えている方もいるかもしれませんが、以前オロナインのCMは松山容子さんという美しい女優さんが出演していました。その松山さんがCMの最後にこう言うのです。
「痔にもどうぞ」。
以来、僕は肛門が切れて出血したときなどはオロナインを塗っていました。僕の経験ではオロナインを塗った翌日には出血は治っていたように思います。
僕は「イボ痔」を治そうと決意したとき、もちろんオロナインを塗るつもりでいました。ところが、ところがです、、、。深い意味もなくなにげなくネットで「オロナイン 痔」と検索しましたところ、「現在はオロナインの効能として『痔』は書かれていない」と説明されていました。驚きです。オロナインが痔に効き目があるという証拠がないために効能に記載することができなくなったようでした。
現在僕は痔専用の薬を塗っているのですが、どんなことでも時代とともに変化することを実感しています。最後にオロナインさんの名誉のために書きますと、オロナインは痔には効き目がありませんが、切り傷などにはやはり重宝しています。一家に一つオロナインです。
じゃ、また。