<区切り>

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先週の木曜日に誕生日を迎えまして、とうとう65才となりました。「65才」という年齢は、なんとなく“区切り”のイメージがありますが、これは定年とか年金とかに関係しているからのように思います。僕は会社員の経験は社会人になりたてからの数年しかありませんので、定年とは全く無関係です。ですので、健康の許す限り、または根性が続くかぎり働かなければいけません。今になって思うのは、「自営業者は老後が大変だなぁ」ということです。

若い頃ももちろん「自営業者の老後の大変さ」を想像はしてはいました。ですが、実感としては理解していませんでした。やはり、どこか遠い世界のことのように思っていたからです。それが実際に年金を受け取る段になりますと、具体的な数字が示されますので心臓に悪いことは否めません。

僕は心臓に持病を抱えていますので、寿命的にあまりよいことではありませんが、数字を見せられてしまいますとやはりショックです。話は少し逸れますが、僕は心臓の手術を受けたことがありますが、実は治療方法はなぜか頭の中に入っているのですが、実際の病気について正式な病名を知らずに今まできていました。

心臓の手術については以前書いたことがありますが、「カテーテルアブレーション」という手術名です。心臓の中にほそ~い管を入れて、その中を手術道具を通して心臓の血管を焼却する手術です。そのときに知ったのですが、心臓は自ら電気を起こして心臓を動かしているそうで、その電気が起こる状況が正常の人よりも過大に多いのでその通路を焼却する手術だそうでした。

気の弱い僕ですので、話を聞いただけで卒倒しそうな手術ですが、無事に生還できて本当によかったと思っています。それで病名ですが、いろいろと調べたところ「不整脈」でよいのではないか、と自分なりに確定しました。今でもかかりつけの先生には定期的に診察を受けているのですが、今さら病名を尋ねるのはちょっと恥ずかしいものがあり、自分で調べることにした次第です。

それはともかく、自営業者の年金です。これも以前書いたことがありますが、僕は年金の納付状況が自分たち夫婦が記憶している期間と違っていましたので、「第三者機関」というところに異議申し立てをしたことがあります。その顛末についても当時詳細に書いていますので、興味のある方はお読みください。

僕は「第三者機関」の運営方法に憤慨したのですが、まるで裁判の被告のような対応を受けました。そもそも僕からしますと「30年以上前の支払いを証明しろ」ということに無理があります。僕は「第三者機関」で審査をする裁判官のような人たちに不満と納得できない感を訴えたのですが、みなさんのキョトンとした表情が忘れられません。結局、僕が3年、妻が8年支払っていないとされた期間の中で、認められたのは3ヶ月間だけでした。

ご存じの方も多いでしょうが、年金は国民年金と厚生年金の2階建ての仕組みになっています。自営業者はその2階建てのうちの1階部分の国民年金だけを受け取ることになります。ですので、2階部分ももらえる会社員に比べますと年金が少ないのですが、僕や妻の場合はさらに少なくなることになります。それでも人生は続いていきますので、働き続ける必要があります。

年金でよく問題になるのが、「繰り上げ受給」と「繰り下げ受給」です。年金は普通は65才から受け取るものですが、実は60才から受け取ることができるそうです。これが「繰り上げ受給」ですが、これのデメリットは支給額が減額されることです。その減った年金額が死ぬまで続くことになりますので「繰り上げる」人は少ないようです。反対に「繰り下げ受給」は受け取る時期を遅らせることで支給額が増額されます。1ヵ月遅らせる毎に「0.7%」増額され、70才まで繰り下げると、なんと42%も増えるそうです。

基本となる受給額が少ない僕としては魅力的に感じますが、ネットなどで損得計算を調べますと「普通どおりに65才から受け取るほうがよい」という結論に至りました。あるサイトでの損得計算によりますと、「受給を70才まで遅らせて支給額を増額した場合でも、65才から受けとった場合の年金総額を追い抜くのは82才から」となっていました。82才まで生きるかどうかは「神のみぞ知る」です。

僕が定期的に通院しているのは心臓の手術を受けたこともあるのですが、それ以外に呼吸器疾患を治療するためでもあります。ちなみに、僕が処方されている薬は心臓の「血管を広げる」薬と「血行をよくする」薬と「気管支を広げる」薬です。特に、「気管支を広げる」薬はとても重要で、この薬の服用を怠ると呼吸というか息が苦しくなったり、ひどいときは咳が止まらなくなります。

病気ついでに副鼻腔炎についても書きますと、もうかれこれ6~7年くらい前でしょうか、僕は鼻づまりで苦しんだことがあります。いろいろ調べますと、呼吸器疾患と関係があるようですが、とにかくその当時夜中に鼻呼吸ができずに、眠れなくなったことがしばしばありました。原因は、鼻の中にポリープができたからですが、そのポリープが鼻の空気の通り道を塞いだことでした。

このときも本当にいろいろな耳鼻咽喉科に通ったのですが、芳しい結果が得られず途方に暮れていました。街中の耳鼻咽喉科に行きますと、大きな病院を紹介されることが多く、大きな病院に行きますと「副鼻腔炎の手術」を勧められます。そんな大々的な手術はしたくないので、いろいろと口実を作って大病院に行くのをやめることにしました。そして、たどり着いたのが今の耳鼻咽喉科でした。

大病院に行って思ったのですが、大々的な、といか本格的な副鼻腔炎の手術ではなく、もっと簡単に「ポリープだけを取り除けられれば鼻呼吸はできる」と考えていました。実は、そのような手術ができる病院がほとんどないのです。ようやっと見つけたのが、我が家から車で30分ほどかかる今の耳鼻咽喉科でした。これが大正解で、2度ほどポリープを切除する手術をしてからは薬を服用するだけで鼻づまりに苦しむこともなくなりました。名医は自分で探すに限ります。

現在の耳鼻咽喉科に通院するようになって、よいことがあと一つありました。この医院では鼻づまり解消のための薬を処方してくれるのですが、その中の一つが呼吸にも好影響を与えていることです。先ほど、呼吸器疾患を治療するために「気管支を広げる薬」が処方されていることを書きましたが、実はその薬だけではときたま息苦しくなることがありました。ところが、耳鼻咽喉科で処方される薬を服用するようになってから、それが全くなくなったのです。耳鼻咽喉科の先生にお話ししたところ、処方している薬の一つが気管支炎を治療する効能があることを教えてくれました。

このようにして、なんとか65才を迎えているわけですが、いったい僕は何才まで生きるのでしょう。

じゃ、また。




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