トランプ大統領に振り回されている世界ですが、一番困るのは、なにが真実なのかわかりにくいことです。トランプ大統領は自らSNSで情報を発信していますが、それが真実かどうかは疑わしいものがあります。例えば、トランプ大統領が「イランと話し合いをしている」と発表したあと、イラン側は「そんな事実はない」と主張しています。どちらかが嘘をついていることになりますが、真相はわからないままになっています。本来はそれを解明するのがマスコミですが、トランプ大統領はマスコミに対して敵対した振る舞いをとっていますので、マスコミも真相解明に手間取っているのが実際のところです。
「主張の相違」という点において最近の事件で思い浮かぶのは、高校の遠征バス事故です。福島県郡山市の磐越道で、部活の遠征先に向かう北越高校の生徒らを乗せたマイクロバスが起こした事故です。死傷者がいますので大変な事故ですが、そうであるだけに責任の所在が大きな問題となっています。
だからこそ、「主張の違い」が生じているのですが、運転者は逮捕され、本人も認めているので問題ありません。ですが、この「遠征バス」の契約の仕方が問題になっています。高校側はバス会社に「任せた」と言い、バス会社側は「ボランティアでやっていた」と主張しています。どちらかが事実と異なる説明をしているのは間違いありませんが、警察はしっかりと調べてほしいと思います。
警察関連で思い出すのが、京都で起きた男児殺害事件です。次から次に事件が起きますので、もうかなり前の事件のように思ってしまいますが、まだ1か月ちょっとしか経っていません。この事件も不可解なことが多く、というか納得できないことが多いのですが、マスコミが報じるように「そんな簡単に小学生を殺して遺体を移動できるのか」という疑問が消えません。最新の情報では「“本当の父親でない”と言われたことに腹が立って殺した」と報じられていますが、僕からしますと、さらに疑問が深まっただけです。まだまだ真相からは程遠い気がしますが、こちらも警察はしっかりと解明してほしいものです。
警察関連であと一つ気になるのが「再審制度見直し」の行方です。「稲田の乱」などと報じられたことを数週間前から書いていますが、まだ決着がついていません。前にも書きましたように、今までは「ちょこちょこと手直しをして終わる」のがこれまでの通例だったのですが、そして「今回もそうなるのでは」と思っていたのですが、今回は自民党の議員の方々が頑張っています。
繰り返しになりますが、今までは本当に「ちょこちょこの手直し」で、そこから先は前に進めることができなかったのです。それが、まだ決着がついていないというのは、実は本当に素晴らしいことです。少し具体的なことを書きますと、今対立しているのは「検察の抗告禁止」を「本則」に入れるか、「付則」に入れるかです。法務省側もこれだけの強い抵抗があることで、一応は「検察の抗告禁止」を入れることは認めたのですが、それを「付則」に押し込めようとしています。
しかし、稲田氏たちはそれにも真っ向から異を唱えています。理由は、「付則」に入れられてしまうと、結局「もとのままでなにも変わらない」と考えているからです。なんと素晴らしい! これこそがこれまでの「ちょこちょこの手直しでチャンチャン」と違うところです。稲田氏たちにはこのまま頑張ってほしいのですが、下手をすると、このままズルズルと引き延ばされてしまい、「なにも変わらない」ことにもなりかねないそうです。大事なのは、国民が「再審制度改革」から関心を失わないことです。さらに言うと、「人質司法」についてももっと国民が関心を持って注視してほしいと願っています。
世の中にはいろいろな事件が次々と起こりますので、関心が移り変わってしまいますが、その理由は自分とは直接関係ないからです。もし、自分の生活・人生に影響があったなら、誰も関心を失うことなどしないでしょう。その意味で僕がずっと関心を持ち続けているのは「痔」でした。「痔」は痔主の生活に大きな影響を与えます。
僕がこのコラムで「痔」について最後に書いたのは2024年10月のことでした。最初に書いたのが2023年4月で、実際に「痔」になったのはその1年半ほど前のことでした。最後のコラムに書いたのは、オンライン診療で薬を処方してもらい、「快方に向かっている」で終わっていました。今回はその続きです。
「快方に向かっている」とは書きながらも、完治することはなく、ずっと薬を処方してもらっていました。最初の予定では、オンライン診療で1年処方薬をもらい、それでも治らなかったら「外来診療を受ける」と決めていました。しかし、僕は信念が弱いというか優柔不断なので、1年を過ぎても、外来診療を受ける決心がつかずにいました。
外来診療で一番面倒に感じるのは、通院に要する時間です。家を出て病院に着き、順番がくるまで待ち、診察を終えて薬をもらい、帰宅するのに最低でも3時間くらいかかります。その時間がもったいないのです。それに比べてオンライン診療ですとわずか5分です。ですので、なかなか外来診療に踏み切れなかったのです。また、オンライン診療でもそれなりに「治っている実感」があったのも大きいのです。痛みがあっても塗り薬を塗ると症状がよくなっていましたので、オンライン診療から抜け出せなかったのです。ちなみに、処方薬は飲み薬2種類(乙字湯、ヘモナーゼ)とポラザGという塗り薬でした。
そんな抜け出せない状況のまま1年半が過ぎ、今年の1月を迎えていました。ですが、昨年の終わり頃から気になることがありました。それは、肛門付近の「シコリ」と「ブヨブヨしたできもの」です。ですので、「いつかは外来診療を受けなくては」とは思っていました。そこで1月の中ごろに、意を決して外来診療を受けることにしました。ですが、問題はどこの医院に行くかです。普通に考えるなら前回治してもらった医院に行くのがいいのでしょうが、自宅から少しばかり離れていたのです。ですので、もっと近所で探すことにしたのですが、これが難問でした。
ネットで、車で10分くらいの範囲で調べますと、2つの医院が出てきました。その中の一つのサイトを見ますと、感じのいい先生の写真が掲載されてはいるのですが、ああいう写真は曲者です。一番素敵な笑顔の写真を載せるのが普通だからです。ですので、口コミなどいろいろ調べたところ、気になる文章がありました。それは口コミではなく病院のサイトで説明している文章だったのですが、「肛門を見る前に腸の検査も受ける」と受け取れる文章があったのです。そこで口コミを確認しますと、「大腸検査を受けざるを得ない雰囲気になっていた」という投稿がありました。
投稿はあくまで個人的見解ですので、すべてを真に受けることはできません。しかし、病院のサイトにも書いてありましたので、「大腸検査は必須」という印象を受けました。それでこの病院はボツと判断しました。次に、あと一つの病院のサイトを見ますと、それほど悪い印象はなく、そこに行くことにしました。
実はその病院は20年くらい前に一度診察を受けたことがあります。診察券もありましたが、記憶がまったくないのです。ただ、なんとなく悪い印象はなかったような気がしていました。実は、僕は外来診療を受けるに際して、一つ心配していることがありました。それはオンライン診療に対して外来医師が持っているイメージです。ある意味、オンライン診療は外来医師のライバルです。ですので、オンライン診療を受けていることを知られると、「心象を悪くするかも」という不安がありました。これにはマイナ保険証が関係しています。
少し前のコラムでも書きましたが、マイナ保険証はすべての診察履歴を医師が見ることができる仕様になっています。これはつまり、これまで「どこの病院に行ったか」が丸裸にされることを意味します。マイナ保険証になる前ですと、ある病院に行って「よくない」と思ったら、なんの気兼ねもなく次の病院に行くことができました。ですが、今は「この患者、ほかの病院に行ってからこっちに来たんだ」とわかってしまうのです。いわゆるセカンドオピニオンを受けづらくなっています。
医師も人間です。ほかの病院で受診したあとにすぐ自分のところに来たなら、やはりなにかしら心に思うものは生じるでしょう。それを心配していたので、外来診療の最初にそれとなくオンライン診療のことを告げました。すると、その六十半ばに見える医師は「オンライン診療なんかダメだよ」と批判的な話をしてきました。それだけでも嫌な気持ちになっていたのですが、「それでは、診てみましょう」と僕の肛門を診てから、結構な強い力で肛門に指を入れてきたのです。それが「痛いのなんの!」って。
僕は「シコリとブヨブヨしたもの」の正体を知りたかったのですが、その医師はその説明はせずに、「肛門狭窄になっています。本来、肛門には指が2本は余裕で入るんだけど、あなたのは1本しか入らなかった」と言うのです。あの痛みは「無理やり2本の指を入れようとしたからだ」と怒りがこみ上げてきました。その医師は帰り際に「もしかしたら、今晩出血があるかもしれないから、薬を出しておきますね」と告げました。結局、その夜から2日間、出血があったのですが、「二度と行くものか!」と思ったのは言うまでもありません。
それに懲りてから、2か月ほどは以前のようにオンライン診療で処方薬をもらっていたので調子はよくなったのですが、やはり「シコリとブヨブヨ」は気になります。ですので、時間がかかるのは諦めて、最初に通院した病院へ行くことにしました。なにしろそこの病院は僕の痔を完治させた実績があります。その点は安心していたのですが、「オンライン診療を受けていたこと」は不安でした。
そこでChatさんに僕の不安について意見を求めますと、「医師は全員がマイナ保険証で通院履歴を確認するとは限らない」、むしろ「見ない医師のほうが多い」という答えが返ってきました。ですので、僕はオンライン診療の話はしないことに決めました。結論を話しますと、僕を完治させた実績のあるその医師は、診察を終えたあとこう話しました。
「あのブヨブヨは年をとった人にたまにあるのですが、肛門内の皮膚が外に出てきたものなんですよ」
結局、治療の必要もなく、ですので処方薬も出す必要がなく、それで診察は完了ということで終わりました。その医師が僕のオンライン履歴を確認したかどうかは最後までわかりませんでしたが、とにかく無事に終わり、うれしかったです。やはり、素人や生成AIだけの判断ですと心配です。目の前の医師に直接診てもらい、触診してもらったうえでの判断のほうが安心に決まっています。
もちろん、相性の合う医師にです。
じゃ、また。