<続・スマホ見直し>

pressココロ上




先週一番焦ったことは、メールソフトが使えなくなったことです。迷惑メールもたくさんきますが、仕事関係も含めて大切なメールもきますので、そうしたメールが届かないことはビジネス、プライベートともに大きな支障となります。

今は「Thunderbird」というソフトを使っているのですが、その前は最初からPCにインストールされていた「windows Liveメール」を使っていました。PCを使い始めてからずっとmicrosoft系のそのメールソフトだったのですが、数年前調子が悪くなることが続くことがあり思い切ってフリーソフトの「Thunderbird」に換えました。

当時、その出来事についてもコラムで書いた記憶がありますが、PCにそれほど詳しくない人間はメールソフトを交換することさえ一仕事です。今回、そのときの記憶がよみがえり不安な気持ちになったのですが、ネットで解決策を見つけ正常に戻すことができました。

「解決策を見つけ」と書きましたが、簡単な道ではありませんでした。こうしたときに大切になってくるのが検索する際の「キーワード」ですが、この選び方で解決への道のりは全く異なってきます。いろいろと試行錯誤しながら悩みつつどうにか解決策にたどり着いたのですが、時間がかかったとはいえ、実は感心していることがあります。

それはネット世界に星の数ほどの情報があふれている中で、検索に際して最適な解決策が上位に表示されることです。「Thunderbird」の不具合の解決策といいましても、その検索結果が常に最新情報とは限りません。10年前とはいいませんが5年前や3年前の「解決策」が上位に表示されることがあっても不思議ではありません。それがちゃんと最近1~2年に起きたであろう不具合に対する解決策が上位に表示されていました。それが一番の驚きでした。今流行りの「AI」を活用しているのかもしれませんが、60代半ばのおじさんからしますと感動であり感激です。

今月2日のコラムで「スマホ見直し」の話を書きましたが、先週ようやっと「買い替え」を実行に移しました。2日の時点では「Y!mobile」にほぼ決めていたのですが、いろいろな情報に接しているうちに、「UQも悪くないな」と思うようになっていました。以前書きましたように、自宅の通信回線は「auひかり」ですが、「UQ」はau系列ですのでその割引を利用できるようで「3Gで990円」となり「Y!mbile」と同額になります。

ちなみに、「UQも悪くないな」と思うようになった理由は金額のほかに、「格安スマホ」でありながら、今年の3月からauと同じ回線を使っていることを知ったからです。ご存じのように、「格安スマホ」は大手キャリアから回線を借りて通信を行っていますが、3月から「UQ」は「au」と同じ回線を使うようになっている、とのことでした。

金額に関しても、実は僕は「UQ」のほうが安くなります。それは「Y!mobile」は「3G 990円」になるのは「2回線目以降」という要件があるのですが、「UQ」は「1回線目から」だからです。ですので僕の場合は「UQ」のほうがお得なのですが、実は僕はすでに「Y!mbile」を1契約持っています。息子が使っているのですが、名義が僕になっており、そうした事情もあり「Y!mbile」への見直しを考えていました。

「Y!mbile」をすでに1つ契約しているとはいえ総合的に考えるなら、僕はやはり「UQ」のほうがお得であるのは変わりません。それにもかかわらず、なぜ「Y!mbile」にしたかといいますと、売り場に行ったときに「たまたま」近づいてきた販売員の方が関係しています。

このように書きますと、近づいてきた販売員の方は「Y!mbile」の方のように思うかもしれませんが、一番先に近寄ってきて話しかけてきたのはdocomoの販売員の方でした。話し方が僕の嫌いな雰囲気ではありませんでしたので自分の状況を説明し、「docomoは全く考えていない」ことを伝えたのですが、そのときに「Y!mbile」を勧めてくれたのでした。前回のコラムを読んでいない方のために説明しますと、僕は2台持ちで1台はdocomo回線ですので重複しないためです。

スマホの見直しを考えるときはいろいろなルートがあります。ネットで購入する方法もありますし、リアル店舗でも家電量販店やキャリアが展開している店舗もあります。そうしたときに、やはり考えるのはキャンペーンなどの特典をもらう方法です。例えば、キャッシュバックやスマホ代金を「1円」にしたりなどがあります。

「Y!mbile」に見直すにしても店舗ごとにキャンペーンの内容は違っています。ですが、いろいろと調べたところ、共通しているのは特典をもらうためには「高いプラン」に契約する必要があることでした。具体的にいいますと、「Y!mbile」には「S」「M」「L」と3つのプランがあるのですが、順に金額が高くなります。そして、特典を受けられるのは「M」「L」プランで契約した場合のみ、という条件がついていました。

「M」「L」プランではこれまでよりも高くなってしまい、見直す意味がありません。僕に「Y!mbile」を勧めてくれたdocomoの販売員の方にそのことを伝えますと、なんとその方は「『Mプラン』で契約してすぐに『Sプラン』に変更すればいいですよ」とアドバイスをしてくれたのです。

その方が「Y!mbile」の販売員の方に引継ぎをしてくださり、さらに詳しく説明を聞くことができました。「契約後すぐにMタイプからSタイプへの変更」について確認したところ間違いないことがわかりました。そこまで話が進みますと、申し訳ない気持ちが起きてきますので断ることはできません。結局、その日は契約の約束だけをして、後日正式な契約をすることにしました。

当日行きますと、前回の販売員の方がいましたので手続きはスムーズに進んだのですが、一つだけ気になることがありました。それは契約の話をしているところどころでsoftbankの販売員の方が話に入ってくることでした。なにをするために会話に入ってくるかといいますと、「softbankひかり」のセールスです。おそらくそのような段取りになっているのでしょう。そんな印象を受けました。

softbankの販売員の方が特典の説明をしたのですが、当初僕が考えた特典の選び方は、「キャッシュバック→スマホ1円」の順番でした。キャッシュバックは2万円だったのですが、スマホはアマゾンでも購入することができます。しかも2万円よりもかなり安くです。誰でもキャッシュバックを選ぶでしょう。

しかし、当初今のスマホに「Y!mbileのsimカードを挿すだけで使える」と話していたsoftbankの販売員の方が、少ししてから印刷した用紙を手にやってきて、「調べたところ、今使っているスマホにsimカードを挿して使った場合『電話が使えない』状況になる場合がある」と説明しました。こうなりますと、「1円のスマホ」を選ぶしか選択肢はありません。しかも当初「1円のスマホ」は4種類あるという話だったのですが、最終的には「在庫は2種類のみ」ということでその中から選ぶことになりました。

このようにして「乗り換え」は完了したのですが、満足度でいいますと80点でしょうか。ほかのチェーン店では特典のないお店もありましたので、そうしたことを踏まえますと「まあまあよかった」のではないか、と思っています。

今回、幾つかの家電量販店を回ったのですが、共通点がありました。それはどのお店のスマホ売り場に行っても、真っ先に声をかけてくるのは「docomoの販売員」だったのです。そこで手続きが終わりレジに向かう途中に「Y!mbile」の販売員の方に尋ねてみました。

「もしかして、販売員の方の立つ位置ってキャリアごとに決まってるんですか?」

答えは「はい」でした。一見なにげなく立ってお客様を待っているように見えるスマホ売り場の販売員の方々ですが、そこにはビジネスの厳しさが漂っているのでした。docomoが強い理由を垣間見ることができました。

じゃ、また。




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