<コタツ記事とchatGTP>

pressココロ上




今、僕は駐車場を探しています。これまで利用していた「月極駐車場」が廃止になるからなのですが、いい駐車場が見つからずとても困っています。期限はあと1ヶ月なのですが、なにかよい方法はないかといろいろ思案しています。

実は今の駐車場はとても理想的な場所にあり、我が家から徒歩で1分もかからないところにあります。この駐車場を契約するようになって6~7年くらいでしょうか。それまでは徒歩で3~4分のところを借りていたのですが、ある出来事をきっかけに今の場所に移ってきました。

今の理想的な駐車場は元々は空いていませんでした。しかし、8~9年前からそこに空きが出ていたのですが、人間というのは元来保守的な生き物のようで、空いている状況を目にしていながら「駐車場を変える」という気持ちにはなりませんでした。その駐車場には問い合わせ先の表示がなかったことも大きな理由ですが、わざわざ所有者とか管理会社を調べるまでの気持ちには動いていませんでした。

しかし、それまで借りていた駐車場で新たに隣に駐車するようになった方と車の止め方で相性が合わない状態になり、「嫌な思いをするくらいなら駐車場を変えよう」と思ったことがきっかけで「駐車場の変更」を考えました。今の駐車場の持ち主は妻が探してきたのですが、なんの問題もなくあっさりと理想の駐車場が決まっていました。

このような経緯で今の理想的な月極駐車場ライフを送っていたのですが、その土地の所有者の方がお亡くなりになり息子さんが相続したことで廃止になったもようです。そもそも住宅街の中にポツンとそれなりの広さの駐車場があること自体が珍しいことでしたので、ある意味予想範囲のことではありました。しかし、実際に廃止が決まってしまいますと、やはりとても困ってしまいます。

そこで替わりの駐車場を探すべく、妻と仲良く自転車で自宅周辺をうろついたりもしましたが、満足できる駐車場は見つかりませんでした。そこで今の時代にふさわしく「ネット検索」を試みたのですが、意外に「ネット検索」が役に立たないことを実感しました。

かつてネット黎明期はとても使い勝手が悪く、ある情報を求めて検索をしても「トンチンカン」で「的外れ」な答えが出てくることも珍しくありませんでした。そうした状況を一変させたのが「google」です。それ以降は「トンチンカン」で「的外れ」な検索結果が出てくることも少なくなり、とても便利なツールになった感があります。

そうした時代を経て今のネット検索の技術向上がありますが、「月極駐車場」に関してはあまり使い勝手がよくはありませんでした。僕は検索をしてもすべての結果ページを読むわけではありません。だいたい5ページ目までが限界でしょうか。ですので、ネットの広告代理店などは検索上位に表示されることを「ウリ」にしている業者もいます。

そういえば最近はそうした広告代理店の広告をあまり見かけなくなったような気がします。一時期はそうした広告が頻繁に表示される時期もありましたが、あまり評判が芳しくなく次第に消えていったように思います。

「芳しくない評判」とは、顧客からかなり高額な契約金をとっていたり、説明されたとおりの結果にならなかったりです。しかし、僕からしますと上位に表示させる方法があまりにアナログ的だったことが一番の問題点のように感じていました。昔読んだ記事ですが、こうした広告代理店がとっていた手法は「人力でアクセス数を増やす」ことでした。アクセス数が増えたことでgoogleが勘違いをして上位に表示させることを期待していたのです。しかし、僕からしますとデジタルを標ぼうする広告代理店業者が「人手を使ってアクセス数を稼ぐやり方」に落胆した記憶があります。

そうした時代を経ての今の検索手法の向上ですので、さすがに今はそんなアナログ手法もとっていないと思います。ですので、かなり役に立つ検索になっていると思いますが、現実には僕は理想の駐車場情報を手に入れられない状況になっており、もどかしさを感じました。

例えば、yafooで「地域名 月極駐車場」と検索しますと不動産会社のサイトが並びます。その一つを訪問し、そのサイトでも住所などを打ちこみ検索をかけるのですが、ほとんどが「見つかりません」と表示されてしまいます。いちいち不動産会社のサイトに行くのが面倒に思い、今度はgoogleマップで「月極駐車場」と検索しました。そうしますと、今度は地図上に駐車場が表示され、わかりやすい表示にはなっています。自分のいる場所から近い順に駐車場が表示されているからです。その駐車場をクリックすると管理している不動産会社に移行します。

このやり方ですと「不動産会社に行く」という手間が省けますのでコスパ的には正解です。ですが、その不動産会社に問い合わせをしますと「申し訳ありません。空きがありません。ご希望でしたら、近くで空きが出ましたときに連絡を差し上げます」と返信がきました。

同じような問い合わせを2社ほどにしたのですが、どちらも似たような内容の返信でした。ネットで検索したときには「空き駐車場」と表示されていたにもかかわらず、です。僕は「おとり」という言葉を思い浮かべました。

不動産業者によくある手法ですが、格安で人気がありそうな物件情報を自社サイトに載せておき、その物件に問い合わせてきたお客に自分たちの手持ちの物件を紹介する手法です。僕の場合は探していたのが駐車場で、あまり「おいしくない(儲からない)お客」でしたので断ってきた可能性があります。もし僕が「おいしいお客」だった場合は違った対応をとっていたのかもしれません。

ラーメン店を営んでいた頃、従業員募集にはいつも困っていました。当時は求人広告に掲載するのに小さな枠でも数万円かかっていましたし、しかも掲載したからといって必ず採用が決まるどころか、応募があるわけでもありません。「体験記」にも書いていますが、広告を請け負った会社が応募者を装ったような電話などもありました。

そうした時代と比べますと、今の時代は本当に幸せです。無料で求人募集ができる時代になっているのですからこれほど効率的なことはありません。隔世の感があります。そうした求人業界ですが、今の時代は求人情報には2つのパターンがあります。一つは広告代理店が運営しているサイトであと一つは「求人検索エンジン」です。

「求人検索エンジン」はネット上にあるすべての求人を表示するのですが、求職する側からしますといちいち各求人広告会社のサイトを見る手間が省けます。また、求人する側からしますと求職者に目に増える機会が増えることですから、いわゆる「win win 関係」といえそうです。

「コタツ記事」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。僕は「コタツ記事」を見て「求人検索サイト」を連想しました。「コタツ記事」について、辞書には「独自の調査や取材を行わず、テレビ番組やSNS上の情報などのみで構成される記事」と説明されています。どちらかと言いますと批判的な意味を込めての呼称のように思います。自分では行動を起こさず、ほかのメディアの情報や記事を紹介するだけだからですが、僕は「コタツ記事」にも長所があるように思っています。

僕は今、いろいろなメディアを見たり読んだりしていますが、それができるのも「コタツ記事」のおかげです。「コタツ記事」で紹介されていたからこそ、その出来事にアクセスできたと思っているからです。しかし、勘違いしてはいけないのは、あくまで「入口」に過ぎないということです。

その信ぴょう性は自分で検証することが必要です。今注目されている「chatGTP」もまさに同じだと思います。「文章を作ることもできる」とライター系の方々が「仕事を失う」と不安に思っている意見がありますが、「コタツ記事」を見たとき、次に起こす行動はその記事が書いてあるサイトに移行することです。もちろん興味をもたなかったなら移行などしませんが、その判断をするのは読者です。

「コタツ記事」は入口であり、とっかかりです。同様に「chatGTP」も文章を書くことも含めて、世の中で起きている事のとっかかりを提供するに過ぎません。もちろん、「chatGTP」の明記は必須ですが、そう明記することで読者は記事の検証の重要性を認識するようになるはずです。

じゃ、また。




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