<たまたまスマホを変えた話>

pressココロ上




2週越しとなってしまいましたが、今週はいよいよ「スマホを変えた話」を書きたいと思います。僕は基本的にスマホを買い替えるのは「2年毎」と決めています。一番の理由は、いわゆる大手通信キャリアが行っている「2年縛り」が関係しています。ですので、僕は2年ごとに通信キャリアを変えることで、特典などを利用して月々の支払いを安くしていました。また、同時にスマホ本体を無料もしくは格安で手に入れることに成功していました。

その周期に倣いまして、昨年の10月がその時期にあたりましたので「買い替え」を行いました。ところが、まだ8ヶ月しか経っていない先月末に「買い替え」を行いましたので、この慣例を破ったことになります。僕の記憶では「2年周期交換慣例」を導入してから10年以上は過ぎていると思うのですが、その重大な慣例を破ったのですから、なにかしら大きな理由とか根拠がありそうに思えます。ところが、なんとその理由は「たまたま」です。

僕は妻とドライブがてらにちょっとばかり遠めのホームセンターやショッピングセンターなどに毎週出かけています。先月末に出かけたホームセンターの店頭に「たまたま」UQモバイルの「加入おすすめ隊」が来ていました。いわゆる「催事」というものですが、その場所には保険の勧誘だったり、水の販売だったりなどいつも何かしらの「おすすめ隊」が陣取っていました。

ご記憶の方もいるかもしれませんが、8か月前スマホを交換する際に、僕が迷ったのは「Y! mobile」と「UQモバイル」でした。幾つかの量販店で各通信会社のお話を聞いたりして情報を集めていたのですが、その結果選んだのが「Y! mobile」でした。「Y! mobile」に買い替えてそれなりに満足はしていたのですが、完璧とまではいかない心持ちでいました。「完璧でない」理由は妻と僕とでスマホの機種が違っていることと、僕の機種が「simカード」ではなく「e-sim」になったことです。

しかも、販売員の方がそうした話をしてきたタイミングが契約が決まる直前だったことも心に引っかかっていました。最後の最後に「奥様とご主人で同じ機種がなかった」「ご主人のほうはe-simになります」と告げられたのでした。契約の話がほぼ完了に近いところでしたので、そのまま手続きをすすめましたが、モヤモヤした気持ちが残ったことは事実です。

そのようなモヤモヤ感はありましたが、「Y! mobile」は使い勝手も申し分ありませんし、機種も妻とは違うとはいえ新しくなりましたし、なにより通信代金が安くなったことは一番うれしいことでした。一言で表しますと、僕のスマホに対する気持ちは「そこそこ満足」ということになります。しかし、「そこそこ」という気分が心のどこかに「買い替え」をする気持ちを芽生えさせていたのかもしれません。

話を先月末に戻しますと、僕はホームセンターに入るときに「UQモバイル」の催事が来ていることには気がついていました。しかし、今のスマホに「そこそこ満足」していますし、買い替えてまだ8ヶ月しか経っていませんので興味を持つことはありませんでした。ところが、買い物を終え、妻がレジに並んだときです。レジに少しばかり列ができていましたので、僕は「UQモバイル」の催事の近くで待つことにしました。そしてなにげに催事のほうを見ますと、「たまたま」催事のうしろの壁に貼られている大きなポスターに目が行きました。

そこには「1G 990円」と書いてありました。これが僕が「UQモバイル」に買い替えることになる「はじまり」になるのですが、実は「1G 990円」というのはこれまでよりも高い金額になっています。「データ通信料1ギガで990円」という意味ですが、昨年情報を集めていたときは、確か「3ギガで990円」だったように思います。ですので、以前よりも高くなったことになりますが、普段なら「あ、高くなったんだ」と思うだけでそれ以上の行動を起こすことはなかったでしょう。

なぜなら、買い替えてからまだ8ヶ月しか経っていないからです。心の中でそのように思っている僕に、「たまたま」手続きを終えたお客様を見送ったばかりの販売員の方が話しかけてきました。プランと金額を指さしながら「どうですか?」と。

僕は思わず、「前は3Gで990円だったと思うんですけど、高くなったんですか?」と尋ねました。金額とプランの説明の詳細は省きますが、このやり取りのあと、僕は買い替えへと気持ちが傾いていくことになります。そのときに色々な説明を聞いたのですが、気持ちの変化が起きつつあった一番の理由は、僕が8ヶ月前に量販店を回って得ていた情報とはかなり違っていたことでした。

もちろん「Y! mobile」に買い替えたときの「モヤモヤ感」も影響していると思います。「そこそこ満足」はしていましたが、先に書きましたようにいつも心のどこかに「モヤモヤ感」がありました。そのうえ間違った情報に接していたことがわかりましたので、一気に「買い替え」へと気持ちが傾いていったように思います。

間違った情報で一番大きなものは「60歳以上話し放題割引」の有無です。ある量販店では、「UQモバイル」には「60歳以上話し放題割引の特典がなくなった」と説明を受けていたのですが、実際はその特典は存在していたのです。その量販店は「メーカーの販売員はいない」というのをウリにしているのですが、それが裏目に出たことになります。

実は、僕はその量販店には好感を持っていまして、8ヶ月前も当初はその量販店で「買い替え」をするつもりでいました。前にも書いたように思いますが、その量販店には僕が信頼できる販売員さんがいます。僕はその販売員さんが異動すると、その方を追いかけてまで「買い替え」をするほど信頼をしていました。

ところが、その方の異動先がかなり遠方になり、仕方なくほかの販売員さんから説明を受けることにしたのですが、残念ながら僕が満足できる対応をする販売員さんには出会えませんでした。これはスマホに限らないのですが、なにかを購入する際はそのときに「たまたま」出会う販売担当者との相性が大きくものをいいます。「相性」と書きましたが、正確にはその方の「人間性」と「能力」に左右されることを意味しています。

話を戻しますと、僕が「UQモバイル」に出会ったのは、ちょうど「Y! mobile」に対して微妙な気持でいるときでした。昨年10月の時点で「Y! mobile」と「UQモバイル」とで迷っていたこともありましたし、「60歳以上話し放題の割引」の間違いもありましたし、「UQモバイル」に変えても毎月の支払額が変わらないこともありましたので「買い替え」を実行に移した次第です。

実は心配していたことがあと一つありまして、それは頻繁に通信会社を変更することのデメリットでした。普通に考えますと、「買い替え」の特典(例えば本体を無料もしくは安く購入すること)を利用するために、頻繁に買い替えをする購入者は通信会社から疑いの目で見られるような気がします。ブラックリストのようなものに載っては、今後不都合が起きることも考えられます。そこで、そうした不安を「UQモバイル」の販売員の方に尋ねますと、「半年を過ぎていると『問題ない』」という説明でした。

今回「買い替え」を実行したわけですが、そのきっかけはホームセンターで「UQモバイル」の催事に出会ったことです。そして、それと同じくらい重要なことがあります。それは「たまたま」声をかけてくれた販売員の方が知識が豊富で感じがよかったことです。端的に言いますと、「相性がよかった」ことですが、僕はその方に契約をお願いするためにわざわざ2回もそのショッピングセンターを訪れています。

冒頭に書きましたように、そのホームセンターは自宅からちょっとばかり離れている場所にあります。距離にして片道30キロ、時間にして片道1時間です。わざわざそこまでの苦労をして契約にこぎつけたのですが、その理由は相性の合う販売員の方と「たまたま」出会ったことに尽きます。つまり、今回の「スマホ買い替え」はすべて「たまたま」が要因となっていますが、人生において「たまたま」は重要な決定をする際に大きなきっかけとなることがときにあります。

ここまで読んできて、僕のコラムを読み続けている方は予想がつくかもしれませんが、今週のオチはこちらです。

僕は、妻と「たまたま」出会いました。

じゃ、また。




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