<江川卓投手のつもりが…>
根本氏は、その手腕を買われてライオンズからソフトバンクに移籍しているのですが、現在のソフトバンクの土台を築いたのも根本氏と言っても過言ではありません。このように見て行きますと、現在の華やかなパリーグの土台を作ったのは根本氏と言えなくもないことがわかります。 今でこそ、パ・リーグにも観客が集まるようになっていますが、西武がライオンズのオーナーになる1980年前頃までは、パ・リーグの球場は閑古鳥が鳴いているのが普通でした。それこそどの球場を見てもわずか千人とか2千人といった観客数でした。その理由はパ・リーグのオーナー会社は球団を広告・宣伝の一つとしか考えていなかったからです。野球で利益を出そうなどとは微塵も考えていませんでした。 そうしたパ・リーグの発想を根本から変えさせたのが西武ライオンズでした。