<勝ってはいけない>

pressココロ上




 我が家は子供も成人していますので昼間は仕事にでかけています。妻も週に2~3日パートに出ていますので私が仕事から帰宅したときに誰もいないことがあります。誰もいない我が家に帰宅したときは、私は一番最初にすることを決めています。それはお湯を沸かすことです。私が無類のお茶好きということもありますが、これから家族が帰って来る夕方から夜にかけてお湯は必需品だからです。お茶を飲む以外に調理にも使うこともありますしいろいろ使い道はあります。そのお湯をある程度の量を沸かそうとするとやはりそれなりの時間を要します。その時間の無駄を省くために私は帰宅して一番最初にお湯を沸かすのです。
 私は玄関の鍵を開け靴を脱ぐとスーツを着たまま台所に向かいます。ヤカンに水を入れガスコンロに乗せ点火してから自室にジーパンとダンガリーシャツを取りに行き、ガスコンロの見える場所で着替えます。やはり火を使っている現場を離れるのは危険ですから。
 ガスコンロに点火するのと同時にすることが換気扇を回すことです。先週はガス器具による一酸化中毒の報道がありましたが、ガスコンロを使うときは換気扇はとても重要です。
 先日、いつものようにガスコンロに点火し換気扇のスイッチを入れますと普段と音が違うことに気がつきました。注意深く音を聞きますと換気扇の回転数が低くなっているようでした。海老一染之助・染太郎ふうに言うなら「いつもより少なく回しています」といった感じです。
 換気扇も機械ですから調子が悪くなることはあります。しかしラーメン店時代の経験から言いますと、換気扇が調子悪くなるのは冬場に入ってからと相場が決まっています。それは換気扇が調子悪くなる原因が調理で使う油にあるからです。換気扇の各部品にこびりついた油が気温の低下により固まるからです。同じ量の油がこびりついていても油が固まらない夏場は性能にそれほど影響を与えません。
 話は逸れますが、夏場に故障しやすのは何と言っても冷蔵庫です。皆さんも経験があると思いますが、夏場の冷蔵庫の裏面および側面は熱くなっています。これは冷蔵庫のモーターが庫内を冷やすために必死に動いているからです。気温が低い冬場より気温が高い夏場のほうがモーターにかかる負担が高いのは当然です。
 一般の人は往々にして、冷蔵庫内の冷えが悪いときツマミを「強」にしがちですが、これはあまりよい対処方法ではありません。故障を早める結果につながります。それほど古くない冷蔵庫が故障するときの主な原因はほとんどその使い方に問題があります。
・冷蔵庫と室内の壁の距離が近すぎる
・冷蔵庫内にモノが入りすぎている
この2点がほとんどの原因です。もし、皆さんの冷蔵庫の冷えがあまり良くないときはこの2点を見直してみましょう。
 あっ、最後につけくわえますと、私は冷蔵庫の専門家でも電気製品の専門家でもありませんので正しいかどうかは保証しかねます。あくまで個人の意見です。ですので他の人に教えるなどということは決してなさらないようにお願いいたします。
 話を元に戻します。
 我が家の換気扇は回転数を調節するこができます。正確に言うと調節できる器具を取り付けています。ホームセンターで2,000円前後で買ってきた器具をコンセントに差し込んで使うものです。
 換気扇の強弱はとても大切です。換気扇は一酸化中毒を防ぐ役割もありますが、それと同時に室内の温度を適度にする役割もあります。この役割は大切ですが、換気扇の力が強すぎるとクーラーによって冷やされた冷気までも逃がすことになってしまいます。火を使う室内の温度を適度に保つには火から出る熱の量と換気扇の力のバランスがとても大切です。熱の量に対して換気扇の力が弱すぎると室内は暑くなりますし、強すぎると冷気まで逃してしまい無駄なエネルギーの浪費となってしまいます。一番大切なことは両方のバランスです。どちらかが一方的に勝ってはいけないのです。
 今週のタイトルは「勝ってはいけない」ですが、このタイトルの前に「一方的に」とつけくわえたいと思います。一方的に勝つことは熱と換気の関係のように決してよい状態ではありません。世界各地でゲリラテロや紛争がありますが、その原因もどちらかが一方的に勝っていることにあるように思います。
 ところで…。
 先週、妻が美容院に行って来ました。近くにカット1,000円の店ができたので「試しに」と出かけたのでした。しかし、妻は帰って来るなり鏡を見ました。自分が思っていたよりも短く切られたことにショックを受けた様子です。妻が言うには顔と髪の毛のバランスが「ヘンだ!」ということです。ここでもバランスが大切なのですね。僕が見ましても髪の毛を切りすぎてバランス的に顔が勝っちゃってる感じです。読者の皆さんにはお見せするわけにはいかないので文章で表現するとこんな感じかな。
「顔じゅうが顔だらけ」
 じゃ、また。




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