<糖尿病>

pressココロ上




 国民健康保険組合から無料の健康診断の受診票が送られてきていました。実は、毎年送られてきてはいたのですが、なんとなく受ける気になれずこれまで一度も受けたことはありませんでした。心のどこかに健康診断に対する疑心暗鬼なところがありましたので、わざわざ出かける気持ちにならなかったからです。
 僕の友人などは健康診断を受けた3ヶ月後に心臓の病気で入院しています。健康診断のときはなんの異常もなかったのにたった3ヶ月で病気になるのではなんのための健康診断かわからない、という気持ちがありました。
 そんな経験もありましたので今ひとつ気分が乗らず受けないままでいました。しかし、昨年は心臓病の手術を受けたりもしましたし、喘息のこともありますし、副鼻腔炎の治療も続けていますし、結局のところここ1~2年はなんやかんやと病気になってばかりいます。そんな意識が働いたのでしょうか、たまたま居間の隅に置いてあった受診票が入っている封筒が目に止まりました。
「行ってみようかな…」
 保険組合が指定している病院に僕のかかりつけのクリニックが入っていたこともあり、受けてみることにしました。また、受診票の入っていた封筒には「もし受けないときは、受けない理由を電話にてお問い合わせる」と書いてあったことも僕の背中を押しました。
 結局、健診は10分もかからず終わったのですが、なんか拍子抜けといった感じでした。僕の中では、もっと時間がかかって面倒なものだと思っていたからです。これならもっと早く受けていてもよかった…、というのが正直な感想です。
 しかし、結果は芳しくないものでした。心臓病や喘息はいいとしても、想像もしていなかった糖尿病と診断されてしまったのです。自分としては自覚症状はありません。別に太っているわけでもおいしいものをたくさん食べているわけでもありません。…なのに糖尿病になるなんて。
 実は、僕の中では、糖尿病はおいしいものばかりを食べる人がかかる病気、つまり贅沢病という意識がありました。たぶん、そういうふうに思っている人は結構いるのではないでしょうか。でも、それは間違いだと僕が証明しました。僕は別においしい食べ物を食べたいとかたくさん食べたいなどと思ったことは10年以上ありません。いえいえ20年でしょうか。30代までは結構馬鹿食いをするほど食欲がありましたが、40才以降は量も減っています。
 では、なぜ糖尿病になってしまったか。それは間食のようでした。僕は晩御飯のあとに必ずお菓子を食べますし、果物も毎日といっていいくらい食べます。糖尿病の原因はここにあるようでした。
 先生に「僕はお酒も飲まないし、甘いものが特段好きということもないのに、どうして糖尿病になるんですか」と尋ねたところ、間食を指摘されました。果物も指摘されました。残念ながら、これについては認めざるを得ません。
 結局、三度の食事以外の間食は一切食べないという約束をさせられ、1ヵ月後に再度検査をして数値が改善されていないときは薬を服用するようになるそうです。
 早速、帰宅するなり糖尿病について調べましたところ、糖尿病の人は予備軍も含めると2200万人もいるそうです。たぶん、読者の中にも結構いるのではないでしょうか。
 それにしても、僕にとって間食をやめるのはかなりの苦痛です。どれだけ我慢できるか…。自分でも自信がありません。しかし、糖尿病をほったらかしにしていますと、その先には悲惨な結果が待っているそうです。どれだけその将来の悲惨な結果を身近に感じられるか、そして、その感覚を持ち続けていられるか、それが勝負の分かれ目です。
 みなさん、糖尿病を甘くみてはいけません。
 じゃ、また。
 




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