本当に月日の経つのは早いもので今年も残り3ヶ月を切ってしまいました。1年なんてほんとあっという間です。こんな僕でも一応、1年の目標などというものを立てたりしますが、実は今年は「スマホのアプリケーションを作りたい」と考えていました。ですので、年が明けてから少しずつ実行に移し、アプリを作るためのツールをパソコンに入れたりしていました。
ところが、4月頃より自サイトをレスポンシブデザインに変更する必要に迫られ、そちらの勉強を優先せざるを得なくなりアプリ作成を中断していました。レスポンシブデザインにつきましては先月も書きましたが、なんだかんだいって結局半年を費やすことになってしまいました。やはりIT素人の来年還暦を迎えるおじさんが新しいことを始めるのはどうしても時間がかかってしまいます。
時間はかかってしまいますが、僕の性格的に新しいことに挑戦するのはとても好きなので精神的にはうれしい気分に満たされています。そして今また、アプリ作成に挑戦しだしている次第です。
新しいことに挑戦するにはやはり勉強が欠かせません。そして、そのために一番重要なのは自分に合った参考書と出会うことです。「合わない」参考書ですといくら読んでも全く頭の中に入っていきません。参考書の選択は勉強するに際してとても重要な要因です。
ですので、僕は本屋さんに行くのが趣味というか好きです。自分に合った参考書を探すためにです。そして、本屋さんに行くと必ず立ち寄るコーナーがあります。それは英語もしくは英会話のコーナーです。僕は一応英語を都合10年間学んでいます。ですが、平凡で平均点な日本人ですので、それでも英会話ができません。自慢にもなりませんが、それが日本人の実態です。
その証拠に30年前から英会話の教材が販売されています。いわゆる「聞き流す」方式ですが、僕はそれを確か29,800円で購入しました。当時は世の中がアナログからデジタルへの移行期でしたのでテープとCDのどちらかを選択する形式でした。そして僕はまだラジカセしか持っていませんでしたのでテープを選んだのですが、その後のことを考えますとCDにするのが正解でした。
このようにせっかく3万円を支払ったのですが聞き流していたのは2ヶ月が精一杯でした。つまり3ヶ月目からはそのまま封を開けずしまいこむ羽目になっていました。長続きしないのが平均的な日本人である僕の結果でした。
実体験からいいますと、やはり聞き流すだけで英語を理解できるようになるのは無理があります。あの教材で僕が覚えているのは1巻目の最初に流れてくる「ジャジャジャジャーンの効果音」とオーソン・ウェルズがナレーションする「マサオ」という台詞だけです。あまりに高価な教材でした。
このような経験がありながらも、懲りずに英会話への願望は定期的に起こってきます。自分でも不思議なのですが、必ず1～2年おきに勉強をしたい気分が湧き上がってきます。結局、この繰り返しで現在に至っているのですが、つまるところは挫折の繰り返しということになります。
挫折の繰り返しといいますと禁煙を思い出しますが、禁煙は今も続いています。先週は健康診断に行ってきたのですが、医師に喫煙の有無を聞かれ「やめました」と答えますと、「よくやめられましたね」と褒められました。
僕のテキスト「禁煙をする前に」に書きましたが、僕がタバコをやめられたのはタイミングが合ったからです。なんのタイミングかといいますと、「やめようという気持ち」と「喫煙願望は自分の気持ちではなくニコチンにコントロールされているという悟り」です。このふたつが合致してできた快挙でした。
英語だってタイミングさえ合えば…。
そんな僕ですので気が向くとネットで英会話を身につける方法を調べています。そんなおり、最近あるサイトが目に留まりました。それはスティーブ・ジョブス氏の伝説のスピーチです。
本来、僕は著名人の教訓めいたスピーチにはあまり興味がありません。「勝てば官軍」ですし「歴史は勝者が作る」の考え方に賛同していますので、成功した人の話もどこまでが真実かわからないからです。特に、ジョブス氏は数年前に亡くなっていることもあり、また波乱に満ちた生涯でしかも成功者ですので平凡な人間には参考にならないと思えるからです。
ところが、英会話のサイトを探している中でたまたまジョブス氏のスピーチをクリックしましたら、これがなんととても感動する内容でした。産みの親に養子に出された話から始まり、創業者でありながらアップルを追い出された話、そしてCEOに復帰した話、どれもが引き込まれる内容でした。
そんな中、最も心に残ったのはジョブスが最後に語ったこの言葉です。
「 Stay Hungry. Stay Foolish.」（常にハングリーであれ、常に愚か者であれ）
＊スピーチを聞きたい方はこちら。
僕の性格からしますと本来見ないはずのジョブス氏のスピーチでしたが、たまたまクリックして引き込まれ感動したわけです。まさにタイミングが合ったわけですが、これがなかったなら一生僕はこのスピーチと出会わなかったでしょう。
若い皆さん、タイミングをあなどってはなりませぬ。
じゃ、また。
ところで…。
それにしてもandroidアプリは手ごわいです。はじめたばかりですが、もう壁にぶち当たっています。挫折する可能性…大…かな。