<ネットワークカメラ・後日談>

pressココロ上




2週間前に「ネットワークカメラ」について書きましたが、そのときは不安に思っている気分を書いたところで終えていました。しかし、その後製品は無事に届き、また設置も満足できる形で完了しましたので「つづき」を書くことにします。前回のときに書きましたように、当初は「ATOM Cam 2」という製品を探したのですが、その製品の品切れが続いていましたので「Wyze Cam v3」に変更したのでした。

前回は「注文した」までを書きましたが、コラムを投稿した翌日になんの問題もなく届きました。ですので、この「後日談」も先週書くのが本来の流れだと思いますが、実は届いてから中身を確認したあとは手をつけないままでいました。YouTubeの説明動画を見ましたところ、設定に時間がかかりそうな気がしたからです。

そうした中、先週書きました確定申告の「e-tax」も終わりそのほかのやるべきこともひと段落しましたので、「Wyze Cam v3」の設定を試みることにしました。もしかしたなら「試みる」よりも「挑戦する」のほうが状況に合っていたかもしれません。YouTubeの説明動画では、箱の外側はもとより同梱の説明書までが英語になっていたからです。日本語しか話せない日本人の僕としては英語文ではなんの役にも立ちません。しかし、今後「日本語も準備される予定」と動画で説明はなされていました。

その動画の投稿日は1年前でしたが、実際、僕に届いた製品に同梱されていた説明書は「日本語」になっていました。それはとてもうれしかったのですが、説明文があまりに簡略すぎて、正直なところあまり参考にならない内容でした。仕方なく説明動画を参考にしながら、動画を止めたり動かしたりを幾度も繰り返しながらなんとか接続に成功しました。

「接続設定」に時間がかかった最大の要因は「機器」ではなく、接続設定に重要な役割を果たす「アプリ」にありました。機器の説明書は簡略ながらも日本語なのですが、アプリが全部英語だったのです。製品が届いたときに僕が「時間がかかる」と思ったのも、そこが理由でした。

僕はこれまでにこのコラムで幾度も書いていますが、「スマホはなんでもできる」と敬服しています。ですので、今回の難問である「アプリ内の英語文」もスマホで解決することにしました。アプリに書かれている英語をほかのスマホの「翻訳アプリ」で日本語にしながら読み進めていき接続に成功しました。とは言いつつも、途中から翻訳アプリを使うのが面倒になり適当に勘でやった部分もあるのですが、「翻訳アプリ」が役に立ったのは間違いありません。まぁ「終わりよければすべてよし」です。

実は今回「後日談」を書くことにしたのは「amazon」さんからメールが届いたからです。僕は「ほかの人の参考になればいい」という思いで、ときたま「レビュー」を投稿しているのですが、一昨日「Wyze Cam v3」へのレビュー依頼がきました。amazonさんによりますと、僕と同様「せっかく届いたのに、使い方がわからず困っている」という人がいるようでした。その人の気持ちが痛いほどわかりましたので、僕は参考にしたYouTubeサイトを紹介しながらレビューを投稿しました。

このレビュー投稿が、今回後日談を書くきっかけになったのですが、実は「ネットワークカメラ」の投稿のことをすっかり忘れていました。しかし、「レビュー投稿」をしたことで2週間前の投稿を読み返し、「つづき」を書く気持ちになった次第です。

さて、どうにか接続設定に成功したのですが、スマホの画面に映し出される映像を見ますとなんか変なのです。電源を入れ、カメラを居間のドアのところに向けていたのですが、なんか変なのです。試しにカメラの前に手をかざしますと、スマホの画面に映し出されるのに時間がかかるのがわかりました。時間を計ってみますと、実際の映像よりも5秒ほど遅れてスマホに映り出されることがわかりました。

参考にしているYouTubeを見ますと、画像の遅延など発生しておらずカメラに写っている画像がリアルタイムでスマホの画面に映し出されています。僕のスマホだけの症状のようでした。原因として考えられるのは「ルーター」もしくは僕のスマホの「スペック」です。ルーターは「auひかり」さんからの借り物ですので、どうすることもできません。僕はスマホを変えてみることにしました。

僕がアプリを入れたスマホは1万円で購入したエントリークラスですが、昨年末に妻と一緒に新しいスマホを購入しています。そこで妻のスマホにアプリをインストールし、接続してみました。すると、うれしいことに画像の遅延が出ることもなくリアルタイムで映し出されました。スマホに原因があったようで、無事に遅延問題は解決しました。

さて、接続に成功したあと、次に問題になるのは電源の確保です。製品が届いたときすぐに設置に取り掛からなかった理由の2番目がこれでした。前回の「ネットワークカメラ」でも書きましたが、古いスマホに防犯カメラ用アプリをインストールして防犯カメラ替わりにした際、一番ネックになったのは電源の確保でした。モバイルバッテリーを使うことも考えましたが、電池の消耗スピードの速さと充電の手間がやはり引っかかりました。

その点で言いますと、今回購入しました「Wyze Cam v3」は優れものなのです。外に設置した際の電源確保のために、USB電源コードが薄くなっているのです。言うまでもなく窓のサッシの端を通すためにです。電源確保の大変さを開発者がわかっていたことの証拠です。現場を知らずにヒット商品はできないことは洋の東西を問わず正論のようです。

このようにして、僕の防犯カメラ設置は完結したのですが、結果を見ますと4,500円という安価で完璧な製品を設置することができました。「Wyze Cam v3」は本当に優れもので、カメラに映る人の録画もSDカードを挿入すればできますし、昨晩驚いたのですが、夜になり暗くなってもきれいに、本当にきれいに映像が映るのです。まるで昼のような映像が映し出されます。

しかも、僕はまだ試していませんが、カメラの前にいる人と言葉のやり取りや、人を検知したり、サイレンを鳴らしたりもできるようです。YouTubeで丁寧に解説していますのでそちらをご覧いただきたく思いますが、4,500円で完璧な防犯カメラを設置できたのですから製品を探していたときに焦って高価な防犯カメラを購入しなくて本当によかったととても満足しています。まさに「急いては事を仕損じる」ところでした。

と、とても喜んでいたのですが、冷静になって考えてみますとある思いが頭をよぎりました。

「あれ!? 電源が確保できるんなら、最初にやった『スマホに無料の防犯カメラアプリを入れる』のでよかったんじゃね…?」

という思いです。前回書きましたように、僕は最初、スマホに「Alfredカメラ」アプリを入れて防犯カメラとして使うつもりでした。実際、玄関ドアに設置して2日~3日使っていたのです。しかし、電池の消耗が早く断念していました。そこから「防犯カメラ」という製品を購入する考えに変わっていったのですが、今回の結果だけをみますと、「Alfredカメラ」アプリを入れたことと変わりないことになります。違いは「薄いUSBコード」を使っているか否かです。

「Wyze Cam v3」についてきた「薄いUSBコード」の類似品はamazonで1,000円以下で買うことができます。スマホを外に設置することでなにかしら入れ物が必要だとしても100円ショップで売っているもので充分でしょう。盗まれないための鍵などを購入するとしてもトータルで1,000円前後でそろえることができます。

もちろん性能を比較しますと「Wyze Cam v3」のほうが「Alfredカメラ」よりも数段高いのは認めるところです。ですが、僕が求めていた必要最低限の性能と考えますと「Alfredカメラ」アプリでもよかったなぁ、と少しばかり後悔している気持も無きにしも非ずです。

「急いては事を仕損じる」

だったかもしれません。

じゃ、また。




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