<オンライン診療>

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石破政権が発足しましたが、「解散」が野党から批判されています。立候補の時点では「予算委を経てから衆院を解散」と話していたにもかかわらず、総理になってから早期解散へと変節したからです。ラジオを聴いていたところ、新しい幹事長には森山裕さんが就いているのですが、「『すぐに解散する』ことを条件として就任を受け入れた」と解説していました。

この解説の真偽はわかりませんが、菅元総理など周りを固めている顔ぶれを見ていますとまんざら噂だけでもなさそうな感じがします。そもそも党内基盤が弱い石破さんですので、自分の思い通りに政権を運営できないのは当然です。会見での振る舞いや話す内容、話し方、さらに言うなら歩き方までが誰かに指示されているふうで、僕にはまるでロボットのように見えてしまいます。

しかし、昔のロボットと違いこれからのロボットはAIなどの発達により、単に指示に従うだけではなく自分で考えて行動できる時代がそこまできています。まさに「鉄腕アトム」や「PLUTO」が現実味を帯びてきているわけですが、生身の人間である石破総理には是非とも「石破カラー」を出しつつ党内もまとめていくことを期待しています。

というわけで、今週のコラムは最新技術つながりで、先日僕が体験した「オンライン診療」について書きたいと思います。

オンライン診療を試してみようと思ったのは、以前「痔瘻物語」に書いたことがありますが、その「痔」が再発したからです。「痔瘻物語」に書きましたように、「痔」の疾患には「いぼ痔」「切れ痔」「痔瘻」という3種類があります。当時の僕はその違いさえ知らなかったのですが、最後の「痔瘻」だけは「市販薬」では治せず病院で治療するしか方法がない、と説明されてありました。それで覚悟を決めて病院に行ったのですが、驚くべきことに僕の痔は上記の3つすべてを発症していました。

病院を決める際に僕が一番重要視したのは「手術をしない」ことです。下手な医師に手術をされてしまいますと、「便が垂れ流しになることもある」という記事を目にしていたからです。そこで「手術をしないで治す」ことをうたっていた病院に行ったわけですが、運よく肛門に挿入する薬と飲み薬だけで1年ほどの通院で完治することができました。

「痔瘻物語」で書きましたように、完治したことはとてもうれしかったのですが、治療の終わりが見えないことが不満でした。まったく症状がなくなっていたのですが、治療の終了の気配がないことに対して納得ができないでいました。そこで意を決して僕のほうから「治療を終えたい」と進言したところ、あっさりと治療が終了したのでした。

そうした経験がありましたので、今回の再発に際してもできるだけ病院にはかかりたくありませんでした。以前の治療経験を頼りに、患部を鏡で見たり触ったりした感じでは、市販薬で治せそうな感じを持っていました。素人でありながらもこうした所見を持てるのは医師による治療の経験があったからです。それがなければ自分で治せる範囲かどうかを判断することはできなかったでしょう。

「市販薬で治せる」とは思ったのですが、思い通りの結果を得ることはできませんでした。有名な「塗り薬」や「挿入剤」、「舌の下で錠剤を溶かす薬」などいろいろな薬を試してみたのですが、残念ながら改善することはありませんでした。意外に痔関連の市販薬は種類が少なく、同じ薬を交互につかったりもしていたのですが、そうこうするうちに病院で処方された薬を購入したい気持ちが芽生えてきました。

以前の痔が治ったのは医師が処方した薬のおかげです。医師が患部に処置をしたわけではありません。医師は患部を見て薬を処方しただけです。ですので、同じ薬さえ手に入れることができれば「治るはず」という思いが強くなりました。そこで、ネットで調べてみたのですが、医師が処方したのと同じ成分の薬は市販されていないことがわかりました。僕の推測では、医師が処方する薬は「効果が強く、副作用等危険性が高い」ので市販できない、と思っているのですが、どうでしょう。それはともかく、そこで僕が思いついたのが「オンライン診療」です。

以前より「オンライン診療」という名前だけは聞いたことがありました。僕は病気関連のサイトをたまに見ているのですが、そこに「オンライン診療」が紹介されていたのです。「オンライン診療」とはその名前のとおり「オンライン」で医師の診療を受けることです。しかし、問題は「どんな診察科目でも診てもらえるのか?」という疑問です。素人ながら考えられるのは、「風邪」とか「頭痛」とか一般的な病気です。そうした病気ですと、「対面していなくとも、パソコンやスマホの画面越しでも診察はできそうな」気がします。ですが、僕の場合は肛門科です。それが不安でした。

「オンライン診療」で検索しますと、意外に結構な数のサイトが出てきます。普通の病院が特定の時間だけ「オンライン診療」を受け付けていたり、そうではなく「オンライン診療」だけに特化しているサイトもありました。そうした中僕はいくつかを書き留めたのですが、どれを見ても今一つ引っかかるものを感じ、一歩を踏み出す気持ちには至りませんでした。

やはり「肛門科」という特殊な診察科目は「オンライン診療」には適していないように思えていたことが決断をできなかった理由です。そうしたこともあり、一度は諦めかけていたのですが、ネットの特性は、一度検索をかけますとそのキーワードに関連する広告が流れてくることです。

数日後、なにかを見ているときに、「LINEのオンライン診療」である「LINEドクター」の広告が流れてきました。やはり「LINE」は使い慣れていることもあり、なんとなく安心感と言いますか、信頼感があります。しかも、「LINEドクター」の中を見ていきますと、診察科目があまり明確に書いていないことが僕には好印象を与えました。なんとなくですが、「どんな科目」でも診てもらえそうな感じがしたのです。

おそらくほかの「オンライン診療」ですと、躊躇したかもしれませんが、「LINE」というブランドが敷居を低くしたのかもしれません。僕はそのまま「予約する」のボタンをタップし、手続きを進めました。手続きを進める中で「症状を書く問診」のあとに「診察科目」を選択する画面があるのですが、その画面で「診察科目を選択すると、医師から連絡をもらうのに時間を要する」ようなことが書いてありました。実は、そのあたりはあまり正確に覚えていないのですが、とにかく「診察科目を選択しないことが可能」であることだけは強く印象に残っています。

「診察科目を選択しないでもいい」ということは、反対に考えますと、「診察科目を問わない」ということでもあります。僕は「診察科目を選択しない」をタップしてから、そのまま待っていますと、画面はマッチングをしているような画像になり、1分もしないうちに医師からLINEで連絡がきました。事前に問診票を書いていましたので、診察はスムーズに進んだのですが、僕は問診票に次のように書いていました。

・3年ほど前に対面で痔の治療を受け、完治したこと
・そのときと同じ薬を処方してほしいこと(薬の名称も記していました)

この2点を書いていたのですが、僕が心配していたのは、「素人の分際で薬の指定までして生意気だ」と思われることでした。ところが、画面越しの40歳前に見える医師はそんなそぶりは露ほども見せず、僕が記した薬を見ながら販売中止になった薬の代わりの薬の提案と、あと一つの薬について「これは整腸剤なんですけど、要りますか?」と聞いてきました。とても感じよく。僕も余計な薬は飲みたくないので、それはお断りをしてあとは僕の要望どおりの薬を処方してもらえました。医師は、最後に「ほかになにかご質問はありますか?」ととても親身に尋ねてくださいました。その間、わずか2~3分です。

このあと医師から薬局へ処方箋が送られ、数分後に薬局からLINEで連絡があり、薬の説明を受け、翌日薬が届いたわけです。もちろん診察は健康保険が適用されていますので普通に病院に行くのと診察代はほとんど変わりません。ただし、システム利用料のようなものが数百円かかりました。

このように「オンライン診療」を受けるにはシステム利用料がかかります。ですが、僕が病院に通っていたときには駐車場代がかかっていましたが、その駐車場代はシステム利用料よりも高額でした。ですので、金銭的な面で比較をしますと、「病院に行く」のと「オンライン診療」を受けるのでは大差ないように思います。

金銭面以外も含めて総合的に比較するなら「オンライン診療」のほうに軍配が上がります。病院に行くまでに要する時間や病院での待ち時間など診察以外の要素を考えますと、圧倒的に「オンライン診療」のほうが便利です。ざっくりと考えても対面の場合は、家を出てから診察を終えて、薬局に行って、自宅に戻るまでに最低でも3時間はかかります。下手をすると4時間かかることもありますが、「オンライン診療」ですとわずか5分~10分です。その差は歴然です。

最後に結論です。僕のように、治療を受けた経験があり、ある程度自分の症状を自分で診断できる人は「オンライン診療」でも問題ないのではないでしょうか。言うまでもなく、自分の症状がまったくわからない場合は対面で医師に診てもらうほうを選ぶべきです。僕が不整脈を発症したとき、病院に行くまで僕は単なる「風邪」だと思っていました。しかし、先生は僕の症状を聞き、身体を触診して心臓を疑いました。初期で発見できたのは、医師と言う専門家のおかげです。とても感謝しています。

ちなみに、あとからわかったのですが、「オンライン診療」で僕を診てくれたお医者さんの診察専門は「内科」でした。内科のお医者さんでも肛門科の薬を処方できることに驚かされました。

じゃ、また。

追伸:処方薬のおかげで痔は快方に向かっています。




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