<生まれながらの…>

pressココロ上




僕は生まれながらの寒さ苦手人間ですので、2月頃に「早く春がこないなぁ」と思っていました。そして3月になりますと「あと1ヶ月我慢したら春がくるー!」と期待していました。しかし、僕の肌感覚では4月でもまだ「寒さを感じない」ことはなく、春は遠いと感じていました。

そして5月になりましたが、寒がりの僕からしますと「春を実感してはいない」のです。ですが、妻とスーパーに行ったときに周りの人を見ますと、半そでの人もいますし、中には短パンにTシャツ姿の人もいます。子供さんではなく立派な中高年の男性です。僕が異常に寒がりなのは自覚していますが、あまりに僕の感覚とかけ離れていることに驚いている昨今です。

こんな僕ですので、まだファンヒーターは出したままです。朝起きたときは点けることもありますのでしまうには早すぎます。6月になりますと梅雨に入りますのでやはり寒さが戻ると予想しています。そうしますと、暖房機をしまうのは梅雨が明けたあとということになりますが、そのときはすでに7月になっています。

7月と言いますと、暦の世界では「立派な夏」です。春はいったいどこに行ってしまったのでしょう。7月が過ぎ、8月9月を終えますと10月です。そろそろ寒さを感じる頃です。11月になりますと、僕の中では本格的に寒さを感じる時期ですので暖房機を使いはじめることになります。

このようにみていきますと、生まれながらの寒さ苦手人間の僕は1年の中で暖房機を使わない期間は正味たったの4ヶ月ということになりますが、…こんなことでいいのか…。

などと考えている昨今です。

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イチロー選手は「ルーティンワークを大切にしている」となにかの記事で読んだことがあります。僕はその記事を読むずっと以前から、一日の中の「ある一連の行動」を毎日実行することを自分に課していました。「課す」というよりは、「自然にそうなる」が発展して「そうしないと気持ち悪い」「気が済まない」といった感覚です。

この感覚は30代くらいから認識していたように思いますが、当時は単に性格的なものと思っていました。そして、その性格はイチロー選手のルーティンワークに通じるものとも考えていました。

書籍業界では、一定の間隔をおいて血液型関連の本が注目されます。その血液型診断に照らし合わせますと、僕の性格は典型的なA型です。ですから、「『僕のルーティンワーク』も血液型と関係している」と思っていました。

ところが、最近は「アスペルガー症候群」といった病名を耳にすることがありますが、昔でしたら「ちょっと変わった癖」に過ぎなかった行動が「病気のような名称がつく症状」のようになっているように思います。そうしますと、「僕のルーティンワーク」も性格というよりもこちらのほうに近いのではないか、などとと思い始めている昨今です。

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前置きが長くなりましたが、僕は毎晩ご飯を食べ終わると寝室にこもって新聞を読むのをルーティンワークにしています。やはり、僕の場合は「日課」のほうがしっくりきます。今は新聞をやめてしまいましたのでNHKのニュースサイトを中心にyafooや幾つかの週刊誌、経済誌のネットなどの記事を読んでいます。

新聞をやめてほぼ一年ですが、今のところ弊害は感じていないどころか、いろいろな分野の記事に目を通すようになり世界が広がったように感じています。

昨日、東洋経済という経済誌のオンラインである漫画家さんを取り上げている記事を目にしました。ある漫画家さんとは「村上たかし」さんという方ですが、村上さんの半生が紹介されておりとても興味深く読みました。

村上さんは「星守る犬」という漫画で有名になった方だそうですが、僕は全く知りませんでした。この漫画は映画化までされたそうですが、それほどヒットしたにもかかわらず知らなかったことに驚きました。当時も僕は毎晩新聞を読んでいまし、ほかのメディアにも一通りは目を通していたはずです。所詮は個人が接することができる情報は「たかが知れている」と痛感した次第です。

村上さんは「京大中退」なのですが、今回僕がその記事を読む気になったのも「見出し」にこの経歴が書いてあったからです。「京都大学まで行きながら、中退して漫画家になった」のですから興味をそそられて当然です。「見出し」は読む人を引き込む大きな力があります。

村上さんは大阪出身で裕福とは言えない家庭に生まれた方ですが、公立高校から京大に現役で合格しています。僕は常々感じていますが、「頭のいい人」もしくは「記憶力がいい人」、世俗的な言い方をしますと「勉強ができる人」というのは生まれながらの才能を持った人です。そうであるにもかかわらず、無理やり子供を「勉強のできる人」にしようとする親がたまにいます。こういう考えの親が子どもを不幸せな方向に向かわせます。

これは勉強に限らない話です。スポーツにしてもどんなに努力をしても才能のある人にはかないません。それを自覚したうえで努力する必要があります。格言では「努力に勝る天才なし」となっていますが、実際は「天才に勝る努力なし」が現実です。そうでなければ努力をしながらも勝者になれなかった人たちの人生が否定されることになってしまいます。

話を戻しますと、貧しい部類に入る家庭環境にもかかわらず現役で京大に合格しているのですから村上さんが「生まれながらの勉強ができる人」であるのは間違いありません。そんな恵まれた才能の村上さんですが、一般社会の会社員という立場にはなじめなかったようで漫画家になってしまいます。

しかし、漫画家という職業は浮き沈みが激しい業界です。村上さんもそれを身をもって体験しているようで「星守る犬」がヒットするまで生活は大変だったそうです。村上さんは元々はギャグ漫画を描いていたのですが、その理由は「漫画家としての基礎勉強をしていないから」と話しています。そんな村上さんにストーリー漫画を勧めてくれたのは双葉社の編集者さんで、村上さんの才能を見抜いていたようすが書いてありました。

僕はたまにこのコラムに書いていますが、「ブラックジャックによろしく」の作者である佐藤秀峰さんは編集者さんに厳しい視線を向けています。佐藤さんは現在あるサイトで漫画家さんの境遇をよくするための記事を書いていますが、佐藤さんが思っている編集者さんと村上さんに「星守る犬」のきっかけを与えた編集者さんは同じ編集者という仕事をしていながら全く考え方が違う人のように思います。

これまでに編集者さん関連の本を幾つか読んでいますが、編集者という仕事は漫画家を生かすこともできますし殺すこともできる権限を持っています。ですから、「悪意のある」とまでは言いませんが、漫画家さんの人生に対して「配慮しない言動」をとる編集者に当たった漫画家さんはたまったものではありません。

村上さんの記事を読んでいて感じたことは、編集者さんの重要な才能は「漫画家さんのまだ開花していない才能を見抜くこと」だと思いました。そして、それもまた生まれながら才能なんだろうなぁ…。

じゃ、また。







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