<免許更新>

pressココロ上




先週、自動車免許証の更新手続きに行ってきました。僕の自動車免許証はゴールドでしたので更新は5年に1度です。ゴールド免許証は正しくは「優良運転者免許証」というそうですが、「5年間無事故・無違反」の人のみに与えられる免許証です。

昔は更新手続きの期間は誕生日の1ヶ月前から誕生日までの1ヶ月間でしたが、現在は誕生日から1ヶ月後までと伸びています。つまり2か月の間に手続きをすればよいので、昔よりもかなり余裕があることになります。やはり1ヶ月という期間では追い立てられるイメージがありますので、免許証保持者にとってはうれしい変更です。どんなことでも規制は緩やかなほうが生活者にとっては便利です。

更新期間が延びたとはいえ、A型人間の僕としましては「面倒なことは早めに済ましておく」主義ですので早速行ってきた次第です。しかし、今回は前回の手続きよりも面倒になってしまいました。なぜなら、2年前に違反を犯していたからです。つまり、更新後はゴールドではなく一般(ブルー)に成り下がってしまいますので手続きをできる場所を制限されていたからです。

これも規制緩和の一つですが、かつては更新手続きをする場所は試験場だけでした。それが、いつからかは忘れてしまいましたが、ゴールド免許の人だけは指定された警察署でもできるように変更されました。ですから、前回の手続きはわざわざ試験場まで行く必要はなく、近くの警察署で済ますことができたのです。しかし、今回は試験場まで行かなくてはならないことになっていました。

ゴールド免許にはこのような特典があるのですが、あと一つ特典があります。それは講習時間が一般の人の半分で済むことです。一般の人の講習時間は1時間ですが、ゴールドの人は30分で済むのです。皆さん、こうした特典を受けるためにゴールドを目指しましょう。

以前、アナウンサーの久米宏さんが「別に悪いことをしているわけではないけど、交番の前を通るときは緊張するよね」とラジオで話していたことがあります。小心者の僕も全く同感で、警察という組織に対してある種の緊張感を持っています。そんな僕ですので、試験場という警察官が集まっているところへ行くのは気が重いものがあります。

これも以前なにかの本で読んだことがあるのですが、久米さんや僕が警察に対して緊張感を持つのは、「拘束する権力を持っている」からだそうです。その本によりますと、警察という組織に対して恐怖心を持っている人は意外に多くいるそうで、その恐怖心の出所を探っていきますと、「警察の拘束力」に行き着きます。

その本には「人一人の自由を奪うと行為は、警察以外であったなら犯罪である」と書いてありました。確かにそのとおりで、いかに警察が大きな力を持っているかがわかります。僕は、その本を読んでから冤罪とか被疑者を拘束することの重大性を考えるようになりました。

それはともかく、これまでの経験から試験場での手続きは混雑していて時間がかかるという印象がありました。手続き以前の問題として駐車場の確保も大変です。ですから、平日の朝一番に行くことにしました。

実は、駐車場が停められないときは、近くのコインパーキングへ停めることも考えていました。ですが、なんと並ぶこともなくすぐに試験場の駐車場に停めることができました。やはり、平日の朝一番に行ったのが功を奏したようです。

そして、その「功」は手続き全体にも及びました。手続き会場がとても空いていたのです。僕のイメージでは窓口には行列ができていて、多くの人が行き来し混雑している光景が浮かんでいました。ところが、僕の目の前に現れた光景は、まばらとまでは行きませんが、人混みとはかけ離れた空間でした。

館内の入り口に入りますと、案内係の人が最初に行くべき窓口を教えてくれました。もちろん並ぶ必要もなく、すぐに対応してもらえ、次に行くべき窓口を教えてくれました。次の窓口でも並ぶことはなくすぐに終えますと、次は目の検査です。

実は、小心者の僕が一番緊張するのは、この目の検査なのです。この目の検査に緊張するのは僕だけではないようで、妻が前回更新手続きをしたときに見かけた光景が忘れられません。

それは、60才くらいの男性が目の検査を受けていたのですが、検査員からなんども「これは?」と聞かれていたのですが、そのたびに「全然見えません」と答えていたのです。

妻はゴールド免許でしたので、近くの警察署で手続きをしたのですが、その会場は試験場のように広いわけではありません。目の検査をしている場所が数メートル先で行われていました。

僕は「これは?」と「全然見えません」のやり取りが聞こえてきましたので、そちらのほうを見ました。すると、その男性は検査機の使い方をあきらかに誤っていました。

本来、検査機には双眼鏡のように穴が2つあり、そこに両方の目を当てます。そして、そこから中を見て検査員の問いかけに答えます。ところが、その男性はなにを思ったか、片方の目しかその穴に当てていなかったのです。しかも僕の角度から見ますと、その男性は中を見ているほうの目をつむっているように見えました。目をつむっていては見えるはずはありません。結局、その男性は検査員の人から「少し休んでからまた、やりましょう」と言われ、順番を後回しにされていました。

僕の場合は、これまでにそのようなミスはしていないのですが、僕が緊張するのは「深見検査」という検査です。これは二種免許を持っている人だけが行う検査なのですが、棒が3本横に並んでいて真ん中の1本が前後に動きます。そして、3本が横一線に並んだときにボタンを押して検査員に知らせます。説明しますと簡単そうですが、5年に一度の検査では慣れていないこともあり、真ん中の棒の動きがわかりにくいのです。

つまり、3本が横一線に並んだ瞬間がわからないのですが、正直に言ってしまいますと、第六感でボタンを押すこともあります。これまではなんとかクリアできていたのですが、相性の悪い検査員のときは時間がかかることもありました。このような経験がありますので、目の検査は緊張感が湧き出てくるのです。

緊張しながら目の検査場に行きますと、そこも行列などはできておらず、4つほどあった検査の入口はどこも空いていました。僕がどこの入り口を選ぼうか考えていますと、中から声をかけてくれた入口がありました。50才半ばくらいの女性だったのですが、「どうぞ、こちらへお入りください」と言うのです。まるでどこかのお店のような声かけです。

僕が中に入り、書類を渡しますと「それでは中を見てください」と言い、普通の視力検査を行いました。それはなにごともなく無事に終わったのですが、次が問題の「深見検査」です。

「それでは、真ん中の棒が動きますよ。横に並んだらボタンを押してください」

緊張しながら中の棒を見ていたのですが、やはりわかりにくいのはこれまでと変わりません。なんとなくの感覚でボタンを押しますと、女性が「ああ、いいですね。今の最高でしたよ」と声をかけてきたのです。それに気を良くして自分なりに「横一線」と思ったときに押していたのですが、間違っているときは検査員の女性から声は発せられないのですが、合っているときは「ああ、今の最高です」とまた声をかけてくれるのです。「あと1回、頑張ってください」と言われ、気分を良くした僕はその検査を無事に終わらすことができました。

なんと運のいい日でしょう。

それが無事に終わると写真撮影をして、最後の講習です。ここでも運のいいことがありました。それはその講習時間の最後の一人になれたことです。その講習時間を逃してしまいますと、1時間待つ羽目になります。無駄な1時間を過ごさずに済みました。

なんと運のいい日でしょう。

それでは、また5年後に運転免許更新についてコラムに書くことにします。

じゃ、また。







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