僕はこのコラムを「note」という「投稿サイト」にも投稿しているのですが、もちろん投稿するだけでなく、ほかの人が投稿した記事を読んだりもしています。その中で、先日気になる記事がありました。それは「私たちは売りたくない!」という本の紹介記事だったのですが、今月からはじまった新型コロナワクチンの接種に異を唱えるものでした。
今回の新型コロナワクチンには5種類のワクチンが使われるそうです。その中の一つである「レプリコンワクチン」を批判している本ですが、この「レプリコンワクチン」は「Meiji Seika ファルマ」という企業が販売しているそうです。タイトルに「私たち」とありますが、そこで働いている従業員の有志が書いた本です。「私たちは売りたくない!」とは、なんとも過激なタイトルです。
実は、このときは大して気に留めることもなく読み流していたのですが、その後この「ワクチン批判」が注目されていることを知りました。最初に気になったきっかけは「『レプリコンワクチンを打った人は入店をお断りします』というお店まで出てきた」というニュース記事です。それから少しずつSNSで話題になっていることを知り、社会的に注目を集めていることを知った次第です。
そこで色々と調べたのですが、現段階での僕の認識としてはこの主張は「陰謀論」の類のように思っています。その一番の根拠は厚生労働省が「レプリコンワクチン」について、きちんと説明していることです。また、多くの一般の医師がわかりやすく納得できるように説明・解説しています。その中の一つを紹介しておきます。
https://soujinkai.or.jp/himawariNaiHifu/replicon-vaccine/
こうした騒動で僕が思い出したのは、2013年に厚生労働省が「子宮頸がんワクチン」の接種を一時控えた事例です。文字通りこのワクチンは「子宮頸がん」を予防するためのものでしたが、接種をはじめた当初、副作用を指摘する声が多くなり、その不安に押される形で厚生労働省は接種推奨を控えたそうです。ですが、最近になり、安全性が担保されたということで接種が再開されました。今考えますと、「副作用が声高に言われた」のも陰謀論の類だったのかもしれません。
上記の2つの事例が起きた一番の要因はSNSです。今の時代はSNSにて、誰でも自らの考えや意見を社会に発信できますが、それは「諸刃の剣」でもあります。誰でも情報発信できるということは、情報発信能力が低い人でも「情報を発信できる」ことですが、それは同時にどんなに悪い人でも「情報を発信できる」ことでもあります。陰謀論が栄えるのはその一例ですが、陰謀論に翻弄されないためには、一人ひとりが情報を吟味する能力を持つことが必要です。
我が家のインターネットは「auひかり」を利用していますが、昨年の12月頃に「ルーターを機能の高い機種にしませんか」という案内通知が届きました。その際にもコラムに書きましたが、当時は通信状況が「もっと早くならないか」と思索していた頃でしたので、交換することにしました。しかし、実感としてはあまり「早くなった」感覚はなかったのですが、それでも交換費用3千円を支払っていましたので、無理やり「よくなった」と思いこむことにしていました。
ところが、先々月のことです。auから「ルーター使用料の変更」という案内が届きました。ルーターはauから「月額550円」で借りているものですが、僕はスマホをau系列の「UQモバイル」にしていますのでその特典で無料で済んでいます。ところが、その料金が660円に上がり、しかも「無料特典」の内容が「半分だけ無料」に変わる、とのことでした。
つまり、今月からはスマホが「UQモバイル」であろうとも月々の使用料が発生することになります。わざわざ新しい機種にお金を支払ってまで変更して、1年も経たないうちにサービスが悪くなるのはがっかりしました。正直に言いますと、「がっかり」を通り越して裏切られた気分にさえなっていました。
そこでルーターを「自前」にすることを考えました。実を言いますと、これまでにも幾度かルーターの「自前」は考えたことがあります。ですが、それまで僕が調べた範囲では「ひかり電話」を契約している場合は「ルーターは必ず借りる」必要があるようでした。ですので、「自前ルーター」をあきらめていたのですが、今回新たにいろいろと調べたところ、「自前ルーター」が可能であることがわかりました。
インターネットにつなげるには、「ONU」と「ゲートウェイ」という機器が必要です。詳しいことまではわかりませんが、「ONU」は光信号をデジタル信号に変換する役割で、「ゲートウェイ」が無線機能の役割を担っているそうです。今回初めて知ったのですが、僕たち利用者が支払っている「使用料」は「ゲートウェイ」の「無線機能」に対する課金でした。ですので、「ゲートウェイ」の「無線機能」をオフにして新たに「自前ルーター」を「ゲートウェイ」に接続できることがわかりました。つまり、機器が一つ増えることになりますが、ルーターは「ゲートウェイ」よりも小さな形状ですので、さほど問題にはなりません。早速、Amazonで購入することにしました。
問題は、どれを選ぶかです。せっか新たにルーターを購入しても通信速度が遅くなっては意味がありません。パッケージに書いてある数字の意味などいろいろと勉強して、検討した結果、僕が購入したのはバッファロー製の「WSR-3000AX4P/NWH」という機種です。もちろんできるだけ安いものを考えましたが、結局のところ、価格と性能・機能は比例するようでしたので上記の機種にしました。ちなみに、価格は9,980円でした。
ルーターもauで決められていたなら、それに従うしかありませんが、自分で選ぶことができるとなると、その責任は自分にあります。今回はたまたまと言っていいのかわかりませんが、今のところとても満足しています。この結果は自分で選んだ責任を果たしたことになりますが、コロナワクチンを「打つか打たないか」も自分で決めることができます。その際にSNS等で騒がれている情報をどのように受け止めるかが重要なポイントとなります。
同じように、SNSにおいても情報を発信するプラットフォームには責任があると思っています。先ほど、「諸刃の剣」の話を書きましたが、SNSには「悪い情報を拡散させる」機能に対する責任はあるはずです。例えば、本の出版に際しては出版社はその内容に対して責任を負っています。
僕がそのことを最初に意識したのは、作家の柳美里さんの「石に泳ぐ魚」が出版差し止め裁判で争われていたときです。その裁判に関しての記者会見に作家とともに出版社の人が同席していたことでした。本を書いた作家が責任を負うことは当然ですが、出版社も責任を負っていることを考えさせられた出来事でした。社会に情報を発信する窓口にも責任があることを示す映像でしたが、そうであるならSNSというプラットフォームにも責任があって然るべき。
最近、欧米諸国では「SNSに対する規制」のニュースを見かけることがあります。もしなにも規制をせず自由にしていたなら、世界中で偽の情報が氾濫しそうな勢いです。企業はその性質上、利益を求めることを命題としていますので、国家によって情報発信を規制することには賛成です。だからと言って、管理をし過ぎるのもかつてのナチスや現在のロシアのように、真実が伝えられない状況になりそうで心配です。
情報の扱いほど難しいものはありません。ただ一つ言えることは、情報にも「神の見えざる手」がないことです。
じゃ、また。