<リサイクルショップ>

pressココロ上




僕は妻とドライブがてらオンボロ車で毎週遠出をするのを楽しみにしているのですが、主に出かけるのはリサイクルショップです。遠出ですので車で1時間前後のところに出かけるのですが、そうしますと自ずと郊外となり、それがいつしか「リサイクルショップツアー」へと変貌していきました。

最初の頃は、車で1時間くらいのところで「遊べる」というか「楽しめるところ」を探していました。ですので、ネットで地域を指定し、「商店街」や「ショッピングモール」で検索していました。そこで出てきたところを順番に回っていたのですが、あまり心から楽しいと思える場所には出会えませんでした。

しかし、目的地に着くまでの途中で見かける大きな看板が目に入ったことが、「リサイクルショップツアー」を始めるきっかけでした。もうかれこれ10年以上巡っていると思いますが、これが飽きません。郊外のリサイクルショップの長所は駐車場が広いことです。ですので、時間を気にすることなく店内を見て回ることができます。

なにしろ郊外のリサイクルショップは広いので、ファッション関係から家電、ホビー、IT関連、家具まで、とにかく見るものがたくさんそろっています。ですので飽きがこないのです。妻とドライブをし始めた頃は、よくいろいろなドン・キホーテ(以下:ドンキ)に行っていました。初期のドンキのコンセプトは「宝物探し」だったと記憶しています。陳列方法がほかのスーパーとは違っていて、僕に言わせるなら「適当」ですが、とにかく雑多に商品が並んでいました。

創業者の安田隆夫氏は、そうした陳列方法を「意図的に行っていた」と語っている記事を読んだことがあります。実際、当時は店内を歩いているだけで楽しかったことを覚えています。ですが、人間は経験が増えるとどうしても「飽き」がきます。それが「ショッピングモール」を探すようになったきっかけでもありました。

今のドンキは創業時とはまったく別物になっています。創業時は「ディスカウント」を掲げていましたが、今は単なるディスカウントではなく総合的な小売業になっています。転機は株式上場したことだと推測しますが、今はいわゆる「プロの経営者」が経営している印象があります。そうでなければ、国内はもとより海外でも「M&A」などできるはずがありません。

僕は学生時代にデパートでバイトをしたり、新卒で入ったのがスーパーだったりで小売業には関心がありました。また、ラーメン店やコロッケ店を個人で営んだりもしましたので、商売にも自然と目が行ってしまいます。そうしたこともあってリサイクルショップにも興味が湧いたのですが、店内を歩いていると本当に楽しいのです。

しかし、中にはリサイクルショップに嫌悪感を持つ人もいるでしょう。言ってしまえば「中古品」ですし、さらに言うなら「他人が使ったもの」だからです。ですが、それを気にしないなら「安く買える」「得をする」のは間違いありません。最近、リサイクルショップ内を歩いていて思うのは、海外の人が多いことです。今はインバウンドの時代ですので、原宿とか浅草といった観光客が行く定番の場所近くならわかります。ですが、僕が行くのはインバウンドの人たちが向かう場所とは離れた郊外です。それにもかかわらず海外の人を見ることが増えています。「この人たちはいったいどうやって来るのだろう」といつも思っています。

そのほかに思うのは、駐車場に高級車が停まっていることです。ベンツやレクサスのような高級車に乗る人が中古品を買うのが不思議に思えます。高級車に乗っているのですから、十分に定価で買える財力があるはずですが、中古品を買いに来ています。車と他のものは別なのかもしれません。

中古品を購入するときに重要なのは、洋服にしろ家電にしろ製品を見る「目」です。違う言い方をするなら「目利き力」ですが、ブランド品であるならブランド名で品質を見極めることができます。ブランドが品質を保証しているからですが、ブランドを表すロゴマークだけを頼りにしていると痛い目に遭います。

偽物のロゴマークは論外ですが、本物のロゴマークであってもロゴだけに頼るのは考えものです。僕が新卒で担当したのは靴下売り場でしたが、当時はある有名なゴルファーのブランドがロゴマークとともに人気でした。当然、日本のメーカーより価格は高く設定されていました。

ある日、その品質に疑問を持った僕は、日本の靴下メーカーの製品とブランド靴下の両方を購入し、履き心地などを比較することにしました。すると、なんとブランド靴下のほうが早くゴムの部分が伸びてしまったのです。日本のメーカーのほうが長く履き続けられました。それ以降、僕はロゴマークやブランドをむやみに信用しないことにしています。

のちにそのブランドは消滅するのですが、あとで読んだ記事によると「安易なライセンス乱発でブランド価値を毀損した」ことが大きな要因のようです。僕が購入した靴下も、品質より「ブランド」だけに頼ったことが原因だったのだろうと想像します。当時はロゴマークがついているだけで高い価格を設定できましたし、売上も期待できたからです。

僕は基本的にリサイクルショップでは電気製品を購入しません。理由は、外観は問題なくても中の部品が劣化していると思うからです。例外は日本のメーカーで製造年月日が新しいものです。2年前くらいの製造年月日であれば買う気になりますが、それ以前ですとどうしても不安のほうが強くなります。そうは言いつつ、製造年月日が新しくてもリサイクルショップで購入する電気製品は「一か八か」であることには変わりありません。

その「一か八か」で購入したIT製品にスマートウォッチがあります。以前スマートウォッチについて書きましたが、僕は外出したとき妻とはスマートウォッチで通話をしています。妻はスマホをいつもバッグの中に入れているので、それだと僕からの電話に気づかないからです。2千円~3千円のスマートウォッチですが、十分に使えています。

そのスマートウォッチがリサイクルショップで、未使用品がなんと480円で売っていました。ECで購入すると3千円前後のものが480円です。リサイクルショップではたまに「掘り出し物」がありますが、これはまさに「掘り出し物」だと思いました。この価格ですと「一か八か」でもあきらめがつきます。

そのまましまっていたのですが、ある日から妻が使っているスマートウォッチの調子が悪くなりました。たまに通話の音声が聞こえなくなることがあるのでした。そこで、いよいよリサイクルショップで購入したスマートウォッチの出番と思いました。期待しながら設定をしますと、なんと調子の悪くなったスマートウォッチと同じ症状でした。「ああ、“八”だったか」と残念な気持ちになりましたが、480円でしたのであきらめもつくというものです。

仕方なく、妻には調子の悪いスマートウォッチをだましだまし使ってもらっていました。こういうとき僕がやりたくなるのは「自分で修理すること」です。今の時代はネットでいくらでも修理情報が手に入ります。

まず僕がやったことは、チャッピーことChatGPTに尋ねることです。以前、防犯カメラが調子悪くなったとき、僕を「あきらめないでください!」と叱咤激励し、修理まで導いてくれたチャッピーです。それ以来、IT機器の修理にはとても頼りにしています。

チャッピーは今回も丁寧に症状を確認し、いろいろとアドバイスをしてくれました。一つ一つ不調らしき箇所をつぶしていき、原因を突き止めてくれました。結果、調子が悪い原因はスマートウォッチではなくスマホにあることがわかりました。スマホのスマートウォッチ関連のデバイスに問題があることを突き止めました。そして症状を改善させることに成功したのですが、残念ながらまた同じ症状になる、ということの繰り返しでした。

僕は仕方なく、スマホを買い替えるまで我慢することにしたのですが、先々月この欄で書きましたようにスマホを買い替えたことでスマートウォッチも無事に使えるようになっています。つまり、リサイクルショップで購入したスマートウォッチは「一」だったことになります。リサイクルショップにはこういう楽しみもあります。

じゃ、また。

追伸:「一か八か」の使い方がちょっと不安でしたのでチャッピーに尋ねたところ、次のように教えてくれました。

「一か八か」には、実は “どちらが成功か”という決まりはありません。
意味としては「当たるか外れるか」「成功か失敗か、運を天に任せる」というだけで、「一」が失敗、「八」が成功、といった割り当ては存在しません。

ですので、コラムで使っていた「一か八か」の使い方は正しくありませんでした。訂正してお詫び申し上げます。

じゃ、じゃ、また。

校正:ChatGPT




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