<AI漫画>

pressココロ上




僕は2000年代後半に、ジャックという架空の人物というか動物というか、とにかくそのようなキャラクターを登場させた社会風刺の「4コマ漫画」を描いていました。しかし、描く時間がとれなくなり中断していたのですが、数年前から再び描きはじめました。「なぜ描いているのか」といいますと、「描きたいから」という一言で終わってしまうのですが、社会の不条理な出来事に憤りを感じることが多く、それを世の中に訴えたいからです。

世の中を見渡すと、得をしている人がますます得をするようになっている気がして、それに納得できない思いが強いのです。だからといって、社会を変えるべく「政治家になる」とか「社会活動家になる」ほどの覚悟も度胸もありませんので、漫画を描いて憂さを晴らしているわけです。

先ほどから「漫画を描く」と書いていますが、実は僕には「絵心」がまったくありません。格好つけて言いましたが、簡単にいえば「絵が下手」なのです。ただの「下手」ではありません。とてつもなく「下手」なのです。そんな僕が「漫画を描こう」と思ったきっかけは、ITの発達以外のなにものでもありません。描画ツールを使えば、こんな僕でも「なんとなく描けるかも」と思って始めたのが「4コマ漫画」でした。

描画ツールを使ったとしても、正直、自分が思い描いているイラストを理想通りに描けているわけではありません。そもそも基礎がありませんので、いろいろな壁にぶつかりながら、その都度「勉強しながら」というほど立派なものではなく、「調べながら」四苦八苦しています。

今はAI技術が進化し、素人でも「動画を作れる時代」になってきました。そうした状況を踏まえ、僕もさっそく「動画作成ツール」で動画を作るようになったのですが、そのときは種類があまりに多すぎて、どれを選んでいいのかわかりませんでした。基本的には「無料」のツールを探すのですが、意外に多いのが「最初だけ無料」というパターンです。そんな中で「ずっと無料」で使えるツールとして見つけたのが「Aviutl」でした。

もちろん完璧に使いこなせてはいませんが、これも「調べながら」なんとか動画を作っています。専門家からすれば「動画」というより「動画まがい」と怒られそうですが、それでもなんとか週に2本作って投稿しています。

そんな折、今度は「漫画作成ツール」が登場しました。これについては4月のコラムでも書きましたが、もしかすると僕が気づいていなかっただけで、ずっと前から存在していたのかもしれません。ただ、僕の目に入ったのは半年~1年前くらいでしょうか。動画を作り始めていたので、「漫画って時代遅れじゃないの?」という思いもありましたが、新しもの好きの僕は調べてみることにしました。

僕は「note」という投稿サイトを毎日見ているのですが、その記事の中に「漫画作成ツール」に関する情報が多く出ていました。というよりも、今の時代はどこのサイトもそうですが、視聴者の好みに合わせた情報が出てくるのが普通です。ですので、「note」でも僕に合わせてそうした記事をレコメンドしていたのだと思います。

それはともかく「漫画作成ツール」に関する情報を多く目にしたのですが、その中で気になったのが、いかにも「漫画を作りたい素人」が飛びつきそうなキャッチコピーを使った記事です。「キャッチコピー」というからにはご想像の通り、半分は広告です。つまり「漫画を作りたい素人」に対する「スクール」への勧誘でした。

その金額が半端ではなく、それが僕にはあまりいい気持ちではありませんでした。「note」は誰でも投稿できる魅力的なサイトですが、最近気になっているのは「宣伝・広告」と思える記事が増えていることです。ある意味、僕の投稿も「宣伝・広告」と捉えられるかもしれませんが、僕の場合の目的は「知ってもらう」こと、つまり「周知」です。僕の考えでは「周知」までは許容範囲ですが、「勧誘」は行き過ぎです。ましてや「虚偽広告」はあってはならないことです。

漫画について調べていてわかったのですが、動画が流行っている今の時代でも「漫画」は人気があるようです。ここで僕が言う漫画は「4コマ漫画」ではありません。「4コマ漫画」はすでに描いてきたので、僕が描きたかったのは長編漫画です。そして、最新の漫画ツールは長編漫画も作成できるようでした。

これも以前のコラムで書きましたが、今の漫画ツールは「作画」だけではなく「ストーリー」まで考えてくれます。そこまでしてもらった漫画を「投稿者が作った漫画」と呼べるのかは疑問です。ただ、現段階ではストーリーから作画まで一貫して作れるツールはさほど多くなく、多くは作画に特化しているようです。

こうして漫画を作るようになったのですが、一番の難点は「同じ顔」が作れないことです。「作れない」と断言するのは言い過ぎですが、「容易ではない」のは確かです。言うまでもありませんが、同じ顔が作れないことはストーリー構築に大きな支障をきたします。なぜなら、主人公は常に同じ顔でなければならないからです。

もちろん僕はそのことをChatGPTに相談しました。優しいChatGPTは「同じ顔になる」方法を丁寧に教えてくれるのですが、それでもなかなかうまくいきませんでした。理由はわかりませんが、僕が「無料で漫画を描きたい」とChatGPTに質問したときに薦めてきたのは「leonardo.ai」というツールでした。このツールが作るイラストは「いかにもかわいい女の子」といった雰囲気です。

とはいえ、これはChatGPTに教わったのですが、「女の子」を描く際に重要なのは「style」と「model」という2つの設定項目です。この2つをうまく組み合わせることで、初めて自分なりの素敵な女の子を作ることができます。そこで試しに「leonardo.ai」で「model」を変えて12人の「可愛い女の子」を描いてみたところ、驚くべきことに12人とも雰囲気が違いました。恐るべし画像生成AIです。

ただし、この「leonardo.ai」には重大な欠点があります。それは仕様が頻繁に変更されることでした。なぜそれが欠点かといえば、ChatGPTが教えてくれる操作方法がすぐに通用しなくなるからです。例えば「トップ画面の〇〇の隣の△△をクリックして」と教えられても、仕様変更でその通りにできないのです。仕方なくネットで調べても、情報が古くて使えないことが多いのです。

そこで困った僕は仕様があまり変わらないツールを探しました。そして見つけたのが「seart」というツールです。このツールの一番の利点は「特別なイラスト」も描けることです。敏感な方は察したと思いますが、「特別なイラスト」とは「エロ系」のイラストです。最近の画像生成AIはコンプライアンスが厳しく、青少年に悪影響を与えそうなイラストは描いてくれません。

そのこと自体は分別ある大人の僕として歓迎すべきことなのですが、実際に描きたい場面が作れないこともあります。しかし「seart」なら描いてくれるのです。とはいえ、僕の漫画はそれほど「性的な」イラストを必要としないので、宝の持ち腐れといったところでしょうか。僕にとって「seart」の問題点は、無料で描けるイラストの枚数が少ないことです。

長編漫画を描こうと考えている僕にとっては、無料枠の少なさは致命的です。そこで、実は今、漫画作成に最も活用しているのは「ChatGPT」です。以前はイラストを描く際にChatGPTにプロンプト(指示文)を作成してもらい、それを画像生成ツールに貼り付けていました。しかし、あるとき「あなたに描いてもらうことはできますか?」と尋ねたところ、描いてくれたのです。それ以降、僕は課金してChatGPTにイラストや画像をお願いしています。

ちなみに、これまでに完成した漫画は「丘の上の愛」と「もう一つの土曜日」という作品です。もちろん、これは宣伝ではなく、周知です。

じゃ、また。




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