<記憶に残る映像>
それまで僕はAさんのお姉さんとは一度も会ったことがないのです。お姉さんの存在は聞いていましたが、体格とか雰囲気とか詳しいことは全く聞いていませんでした。それなのに、なぜか口から「Aさんのお姉さんですよね」と自然に出てきたのです。言われたほうも驚いたでしょうが、言った僕も驚きました。
それまで僕はAさんのお姉さんとは一度も会ったことがないのです。お姉さんの存在は聞いていましたが、体格とか雰囲気とか詳しいことは全く聞いていませんでした。それなのに、なぜか口から「Aさんのお姉さんですよね」と自然に出てきたのです。言われたほうも驚いたでしょうが、言った僕も驚きました。
実は、僕にはお父ちゃんがN君を家に上げた理由がわかりませんでした。別に話すこともないはずです。しかし、その後のお父ちゃんの話す内容を聞いていて、家に上げた理由がわかりました。
もちろん大きな勘違いです。今現在、一国のトップが示すべきは余裕のある姿をアピールすることではなく、トップが先頭に立って困難に立ち向かう強い意志と覚悟です。多くの国民が苦境に陥っている中で、トップが余裕を見せていて国民が納得するはずがありません。国民に外出や営業の自粛を強いるのですから、トップは国民に寄り添う姿勢を見せるのが最も求められます。
しかし、十数年間関係を絶っており、お互いが距離を置くことを決めた父子です。わだかまりがないはずがありません。他人行儀に接することが礼儀だと僕は思っていました。おそらくお父ちゃんも同じ気持ちだったのではないでしょうか。
さらにマスメディアの問題点を指摘するなら「取材の手抜き」です。例えば、スーパーを取材するとき、いつも同じお店が出て来ます。そして同じ経営者がインタビューに答えています。おそらく取材先を探す手間が省かれるからだと思いますが、手抜き以外のなにものでもありません。そうした姿勢は僕に記者クラブ制度を思い起こさせます。